『短歌の秋』投稿作品~種々色々、朱色の感情~
尾岡れき@猫部
灼きついた 焔に触れて 微笑んで 汝に刻む 緋色の誓い
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燃やす。
消す。
存在意義と問われたら、妾の定義は、きっとそれじゃ。
疎まれている。
それも、よく分かっておる。
真反対の水色。
あやつが、愛されていることを知っておる。
汝の寵愛が、水色にあることも。
だから、解せぬのよ。
妾のこなんか、とっとと消せば良いのに。
お前が、妾を消さぬのが。
活用できるということなのか。
有用と捉えたのか。
妾には分からん。
水色を引き戻すためとはいえ、業火の妾を抱きしめたお主の行動原理も含め、まったく理解し難いが――。
汝に生かされた。
それは、理解する。
愚かよのぉ。
妾は、燻る焔のように。
酸素を求めるように
貪欲に汝を求めるぞ?
協調も共生もしてやらん。
汝がそれでも良いと言うのなら――。
「緋色、ひなたを頼んだよ」
妾に託すのなら。代償を覚悟せよ。
――水色、お前が憎んだ世界を妾が焼こう。
【緋色】
限りなく水色に近い緋色
https://kakuyomu.jp/works/1681733065620292459
ヒロイン、宗方のもう一つの人格で
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