陸上部
「はなっちー!」
「なあに?あやなっちー!」
「昨日の放課後
『陸上部に入りたい子、いるーっ?』
って、先生言うから
『は~い!やりたいですー』
って、手をあげたんだよー」
「あ、そう言えば、そうだったねー」
「で、そのあと、運動場に行って、陸上部に入ってみたんだよー」
「どうだったのー?」
「最初はリレーとか、走るやつかな~って思って行ったんだけどね~」
「うんっ、うんっ」
「なんと...何の種目になったと思う?」
「リレーには、ならなかったの?」
「うんっ、リレーには、ならなかったね」
「じゃあ、短距離走とか...」
「そういうのにも、ならなかったね」
「じゃあ、マラソンとかの長距離走?」
「いやいや、マラソンとかでもなくて...」
「えーっ、じゃあ、なんなのー?」
「走る系ではなくて...」
「走るんじゃないの?」
「うんっ」
「じゃあ、何よー?」
「なんと...走り幅跳びです~」
「えーっ、走り幅跳び?」
「陸上部に行ってみたら
『あやなっちは走り幅跳びねっ!』
って、陸上部の先生に言われた...」
「そうなんだー」
「ほんとは走るの、やりたかったのにー」
「えーっ、それで、走り幅跳びやったのー?」
「やったよー!砂場に向かって跳んだよー」
「そっか~」
「うち、ひとりだけだった...」
「え?あやなっち、ひとり?」
「ほかのみんなは楽しそうにみんなで走ってるのにー」
「へぇー」
「うちは、ひたすら、砂場に向かって跳んでたんだよー」
「いいじゃん、それも」
「まあ、うちも、跳んでたら、だんだん、ハマってきた」
「そうでしょ~」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます