四つ葉のクローバーの先

マー坊

わかち合おう

しょう 「どうせお前らには、分からないんだろ……! 俺の、悲しみが……」


しょう 「公園でよ、四つ葉だと思って拾ったクローバーがよぉ、三つ葉だった時の、悲しみが……!」


まなみ 「ねぇ、そんなこと、言わないでよ……」


しょう 「もう、いいんだ……。この気持ちは、俺だけのもの……!!」


まなみ 「だめ、だよ……。独り占めしちゃダメ……。……私もね? あったよ、そんなこと」


しょう 「え……」


まなみ 「おばあちゃんちの畑に、りんごが生ってたの。私、美味しそうだなって思って、そのりんごをもいだよ。けど、けどっ……」


しょう 「…………」


まなみ 「裏は、虫食いだったっ……。うっ。うぅっ……」


しょう 「そ、そんな……。まなみも……」


他の人 「僕もあったよ。冷たいと思って飲んだ水が、なまぬるかった……」


他の人 「わっ、私も……! きれいだったから、しおりにしようかなってとった葉っぱの裏には、イモムシがいた……!」


他の人 「あ、あたしも!」

    「おいらだって!!」

    「うちも……」


しょう 「みんな……!」


まなみ 「しょうくん、いい? 一人で背負っちゃだめだよ……? しょうくんと似た経験をした人はたくさんいる! 悲しみは、分かち合おうっ?」




~あとがき~

朗読企画ように作ったものです!


喜怒哀楽をうまく表すにはどんなテーマがいいか……。分からなくて、悩んでいましたが、学校から帰る途中通った公園で、四つ葉に見えた三つ葉を私が拾ったのから、着想を得ました!


ネタ的な感じで書いてしまいましたが、自分で実際に読んでみると、結構感情を表す演技はしやすいかと思いました!

喜怒哀楽も、割とうまく表せたんじゃないかしら……。

ということでした!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

四つ葉のクローバーの先 マー坊 @wu-tang

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ