幼馴染み達(全員男)にめでたく恋人が出来たらしい。
ピピ
第1話 俺の立ち位置はBL本で言うところのちょくちょく出てくる(ちょっとキャラ濃いめの)友人モブ
今日は祝い日だ。
何故なら子供の頃からの友達兼幼なじみ達に恋人が出来たから。
それも6人全員に。
相手がどんなヤツかは知らねー。だが、どんなヤツだろうとアイツ等が選んだんならオレはそれを受け止めるだけだ。
――そう、思って…いたんだが…。
「え?? ウソだろ…おい。え? 聞き間違いじゃ…、ねぇな。…マジっすか…そうですか…」
彼らの相手を聞きオレは混乱のあまり取り乱した。何故なら――彼らの相手は彼等であったために…。
ややこしいかもしれないので、一から説明しよう。
まずオレには6人の友。
5歳の頃からの付き合いである幼馴染み達が居る。
今は全員高校生で恋多き年頃だ。まぁ人にもよるだろうが。
そしてオレの幼なじみたちは個性豊かなメンツなんだなまたコレが。
ある奴は身体能力が飛び抜けてよく、どこのスポーツ漫画だと言いたくなるような日々を送っているヤツ。
またある者は飛び抜けて頭脳が優れているが、どこの探偵だと聞きたくなる程に事件に巻き込まれているヤツ。
またある者は前世の記憶があり、なおかつ異世界のという注釈がつき、剣を握る役職に就いていたという異世界設定を盛ったヤツ。
またある者はどこの少女漫画だと聞きたくなるような王子を極めたようなヤツ。
またある者は普通の人間には視ることのできないモノを視認出来るホラー系のヤツ。
またある者はもはや人間じゃない人外という個性豊か過ぎるメンツが奇跡的に幼少期に揃い、そのままずるずると今日この日まで仲良く遊んだりメシ食ったりとつるんでいた。
そんな彼らは彼女ではなく彼氏が出来たらしい。
ここで言うのもアレだが幼なじみ達は全員男だ。
(一人人外が居てどちらかは定かじゃないが男としておく)
「と、取り敢えずおめでとう…?」
混乱した頭ではそんな言葉しか出てこなかった。
情けない。
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