第3話

今日は寝覚めが最悪だった。

いろんな夢を診ては起きてを繰り返したせいで頭が痛い。

「ん、今何時……」

そんな状態が落ち着いてやっと意識が覚醒し始めるともう12時を過ぎていた。

昨日薬を飲み忘れたからなのか分からないが眠気がなかなか取れずに午前中まるまる寝てしまった。


前回薬を飲み忘れたときは体の怠さが少しあったのとなんとも言えない無力感や虚無感みたいなものがずっと残り続けていたが今日の感じは今までのものに加えて一昨日の筋肉痛が未だ残っており別途から一歩も動きたくないような状態だった。

そんな不調気味の体を動かしてリビングに行くと母親が「昨日薬飲んでないでしょ。気をつけなさい」と言われた。

母曰く薬を飲んでいない時の自分は明らかに不調に見えるらしく薬を飲んだかの有無がすぐに分かるらしい。


そんなわけでもうとっくに昼食の時間になっており、朝食も食べて無くてお腹は減っているわけだが、食事を用意するのもめんどくさくインスタントスープで作ったお茶漬けとハムみたいなソーセージを醤油につけて食べた。

食事中は無音が耐えられないのでいつもなら家族が話している会話の話題に入っていくのだが、家族はもうとっくに昼食を食べ終えているため、録画していた主人公が米作って敵と戦うゲームがアニメ化した物を見ながら食べていた。

内容はネタバレになる為言えないが前回不安な終わり方をしていたのだが面白かった。


その後は部屋に戻って夕飯まで積み読を読んでいた。その中でもビブリア古書堂の事件手帖は読んでいてとても楽しくなるもので調べたら最新刊がでているらしい。

小説内でも時計じかけのオレンジなどのいろいろな小説の名前が出てくるため気になった小説などは買いたいと思っているけどなかなか手が出せないでいるから近い内に買いたい。

それに友達のおすすめされてからラノベを最近買っているからそれ以外のジャンルの小説も買いたいし、お金が足りねぇ。

しばらくは貯金に専念しないと。

ついでにここに書いた覚えのない文章が書いてあるけどそのまま残しておく。



最近変な夢を見る。

その夢はとても居心地が良くてでもどこかおかしい夢なんだ。

これといった証拠はないけどそう感じた。

どこかおかしいその夢はあまりにこちらにそっくりで、でもその視点は自分ではない誰かの視点であることが分かる。

その視点の持ち主は過去にいじめを受けていて人を信じることを怖く思っている。

だけどその人は寂しがりやで人が居ないと不安に思う人らしく、外で演じる自分を作って本当は少ない人数でもいいから友達や信頼できる人が欲しくて菊花っ気を作るために明るく振る舞って、本当の自分を壊して、歪めて、ぐちゃぐちゃにして。

それで誰かに嫌われ、邪魔だと思われ、異分子となっていじめられる。

その人の人生はそんなことの繰り返しでそれが辛くて何度も自殺しようとしている。

けどそれでも明日はきっといいことがあると信じて生きている。

そんなこの人視点を最近良く見ている。

たまに自分もよく知っている場所が見えるけれどそこに自分は居ない。

いつなのかわからないけれどもしこの人に会った時、友だちになってあげたいと思う。

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