第8話

 追っ手が来る怖い状況で


 私は携帯もないし、あっても連絡の仕方が分からないので、どうすることも出来ません。


 それに出来れば、家に帰りたくない・・・そう思っていました。


 「あの、本当にありがとうございます。」


「いいって、それより無事で良かった」


彼の方がすごくボロボロなのに自分の身はどうでもいいかのように


 「よし、じゃあ帰ろうか、きみ家はどこ?また追われると、怖いし送るよ」


「あの、帰りたくないです!!」


思わずそんな言葉が出てしまった。


 彼を巻き込むかも知れないそれは分かっていたのに


「そ、そうなんだ。うーんでも困ったな・・・よし、とりあえずうちに行こうか」

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