第25話 大人数で攻めてくるから(大虐殺)

3日後


変装して街に待機していたらすごい数の参加者たち。


「なんだ、この人数」


しかも後ろには軍隊が駐屯してると来たもんだ。


「まぁいい決行だ」


作戦を始める!


「今回私の依頼を受けてくださりありがとうございます」

「でたぞ、今回の案内NPCだ」 「よろしくお願いします」

「あなたたちにはこれから盗賊を討伐して欲しい」

「さっさと案内しろ」 「案内してくれないとたどり着けないんだろ」

「報酬は盗賊の戦利品となっております」

「だから、あんなに高額なのか」 「すべて俺のもんだ」

「では、案内をさせていただきます」

「はやくしたまえ」 「のろのろいくなよ」


酷いな、ロールプレイングがなってないじゃないか

騎士団の人たちも辛辣だな

まぁ、浮浪者みたいな格好をしているからな


「なぁじいさん?」 「なんでしょう」

「まず、アンタの名前は何だ?」 「さあ、とっくの昔に忘れてしまいました」

「なんで、あなたは依頼を?」 「…それは、長い話になります」

「話してくれ」

「…私は娘を持っていました、私のかわいい一人娘でした」

「それで?」 「ある日、突然私達は襲われました」

「私は見ていることしかできませんでした」

「私はあの盗賊が憎い、憎くてしょうがない」

「娘は18でしたが慈愛の心を持っていました」

「いつか聖女様の元で働きたいとも言っていました」

「その願いを無碍にしたくない」

「今までの努力を無駄にしたくない」

「あの子は私のかわいい一人娘です」

「ですが、私には何もできません」

「だから依頼をしたのです」

「私のかわいい一人娘…」 「なぁ、大丈夫か?」

「大丈夫ですよ、あぁつきました」

「ここか、盗賊の拠点としてはなかなかだな」

「では、私のかわいい一人娘を、私の無念を、晴らして下さい」


ここで俺はすーっと浮き、霊体を解除する


「な、幽霊!?」 「始まるぞ」 「やりますか!」



[シンギュラリティクエスト 娘念晴下むねんせいか]

  娘たちを日の下に出して下さい



シンギュラリティクエストになっちゃった


「戻ったか、くるぞ」 「おう」


総勢25846人 プレイヤー5846人 軍隊20000人の大軍勢が攻めてくる

なぜこんなに攻めてくる理由は報酬にある

13億は討伐クエスト約21万回に等しいのだからである

まぁ払わないんですけど…


ちなみに俺達の目的は聖女と幼女3人、それとアスカさんを連れて帰らせること。

なんとホムンクルスのアスカさん、浄化魔法が効きません!

それで教会に潜入させようという魂胆です。

ちなみにそれがわかるまで5人死にました


「ただでは帰さんがな」 「第1スイッチオン!」


同時に地中が盛り上がり大爆発を起こす

今回は限りなく無差別である

仮に味方だったとしても…


「うわ!、こっち飛んできた」 「危ない!」

「あ、ありがとうアルマさん」 「もうちょっと下がってろ」

「はい!」


…と、すごい数の先陣が飛んでいった

中には何人かが耐えているな。


「うわーっ」 「進め―!」 「えーっと、何だったっけ、肝臓を捧げよ!」

「「「「心臓だ!!」」」」


何人かがギャグに走っている一方最前線を走っているのは…

奇しくも魔法使いであった。


「なんだ、あいつ?」

「あいつは正ランカーの”血祭り上げるくん”だ」

「なんつー名前だ」 「自分に防御をかけて、物理で殴る、そんなやつだ」

「魔法使いとしてどうなの?」

「さぁ、張り切っていこう」 「話をそらすな」

「なぁ、仕留めてきてくれ」 「わかった」


俺は双剣を回転しながら上空を飛ぶ


「んな、あいつだ」 「よくもやってくれたな」 「紳士だと思っただろうが」

「ぶっ殺してやる」 


下では批難が殺到しているがそれを止める方法がある!


相手の息の根を止めることだ!


疑似超電磁砲レールガン!」


「ヤバいあれがきたぞ」 「上に逸らせ!」


タンク達が盾を重ね上にそらそうとする


そんなことはお見通しだぜ!

タンクの奥と前にぶつける。


「ほい、火魔法・中」


奥は阿鼻叫喚、前は大惨事、そして上から大火球


これってなーんだ


地獄だよ!



「グワーッ」 「馬鹿だろこれ」 「あっかん、逃げよ」

「目的はあの中にあるんだろ、だったら…」


更に前線が上がる。

やっと一人入ってきたな。


「どこだ」 「探せ探せ」 「行かせるかよ」


アルマが先頭に立ち行方を阻む。


「やるぞ、魔法部隊よろしく!」


すると、何千と魔法が降ってくる。


「うお!、流石にこの量は無理!」


外に出ていたアルマたちは一足先に死んだ。


「おい、天井が抜けてきてるぞ」

「まじで?」


見ると溶けていたり、岩が刺さっていたりしていた。


「俺の簡易型要塞設置器インスタントフォートレスが〜」

「こうなる運命は確定してただろ」

「せめて、自分の手で〜」 「まだだめだ」


「見つけたぞ!」 「地下だ!」

「守れ、守れ!」 「あと、3人だ!」


お、着々と進んでいるな。


「全員回収成功だ!」 「報酬は自分で取れ!」

「「「うおー!」」」


「第二の仕掛け作動!」


床から宝箱が出てくる


「うおー!、報酬だ!」

「開けろ!」 「だめだ、開かねえ」

「なにか数字が出てるぞ」 「11/100?」

「ここにいるのが11人だから百人ここにきたら開くんじゃないか」

「「「確かに」」」

「速く来てくれ!」 「おう!」


よしよし、ちゃんと騙されてるな

同時に周囲に宝石をばら撒く。


「うおー!」 「取れとれ!」 「大量だ!」


そろそろ百人行きそうだな、ついでに魔法使いたちがぞろぞろと来ているな


「GO!」 「OK! スイッチオン!」


瞬間この周辺が浮き上がる


光が走り、音が轟き、衝撃がくる。


森がざわめき、空が驚き、世界が激震する。


火が盛り、土が焼け、空気は燃え上がる。


俺もろとも巻き込み爆死した。 悔いはない。


――――――――――――――

第25話 大人数で攻めてくるから(大虐殺)

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