第6話 俺は人類の敵のようだ

「プレイヤー!」

俺は第1村人を発見した。

ど、どうしよう

とと、取りあえず挨拶だな、うん、そうしよう。


「は、ハロー…」

まずは姿を表して挨拶だ。

「な、モンスター!? ぶっ殺してやる!」


…へ?


そう言って男は手に持っていた剣を振り下ろして来た。


「ちょちょちょ、ストップ、stop!」

「うるさいやつだな、大人しくくたばれぇ!」


俺は振り下ろされた剣を間一髪で避ける。


「ちょっと、俺はプレイヤーなんですけど!!」

「さっきからキリキリうるせぇ!」


なっ、話が通じてない!?

いや話が通じてない訳ではなく俺がそうでしか発音できないからなのか?


俺は続いて振り下ろされた剣を避けながら平原が見えた方向に逃げる。


「くらえ、剣術!」

「くっ、高速移動!」


俺はさっきよりも速く振り下ろされた剣を高速移動で引き離す。


そうして森を逃げ回りついに平原に出た。

そこには何匹かのモンスター、無数のプレイヤー、そして街があった。


ま、街ィ!?

それより後ろのやつをどうにかしなきゃ!


「おーい、助けてくれぇ!」

俺は他のプレイヤーに声をかける。

後ろの男が「おーい、手伝ってくれ! こいつ素早いんだ」

すると、「何だレアモンか?」「双剣が浮いてるぞ!」「やれやれー」


「ちょっと待て、俺はプレイヤーじゃなくてモンスター判定なのか!?」

その言葉を聞くと同時に俺は全速力で踵を返す――



無我夢中で逃げ回っていると、警告音がなる。

――――――――――――――

MPが半分を切りました MPが切れると行動不能になります

――――――――――――――

…まじで?

ヤバい、早めに逃げないとkillされちまう!


…いや逃げるんじゃない、俺がやらなきゃ殺される。


そうと決まれば、方向転換からの照準合わせて、高速移動&短剣術!

スキル動体視力強化も合わせた切り返し攻撃!


気づけば剣を持った男の腹に大きい穴が空いてそのままポリゴンと化し、

追ってきたもう一人も左腕を切り飛ばされていた。


さぁ応戦だ!


――――――――――――――

第6話 俺は人類の敵のようだ

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