第2話 遥斗は無防備?
「あの女誰?」
全身に冷や汗が出てることを感じる。
(話すしかないか.....)
「あの人は神在ひなたさんって言って俺のクラスメイトだ」
「ふーん?で?昨日は本当にありがとねって言ってたけど?何かあったの?ボク遥斗から何も聞いてないけど?」
渚は中学校の時からこうだ。俺に何かがあったら絶対知りたがるし女の子がかかわると尚更だ。
「昨日彼女が大量の資料を持って歩いていたから教室まで運ぶのを手伝った。ただそれだけだ」
「資料を教室まで運んだだけなのになぜあんなに仲がよさそうなんだい?君に下の名前で呼ぶことをお願いしてたけど?」
「神在さんは陽キャだからだ。俺に限らずみんなにああいう距離感や態度で接してるよ」
「誰にでも、ね。まぁ今回は見逃してあげよう(遥斗に近づかないように警戒しとかないと....)」
「そんなことより渚、電車がもう少しで来るぞ。ホームに行こう」
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なんとか渚の詰めから逃れた俺は渚と電車に乗っている。
通勤時間やほかの高校の生徒と時間が被るので俺たちが乗っている電車はそれなりに人が多い。
高校に入る前は電車に乗ることも少なかったし人も多いのでなれるのに苦労した。
(今日は人が多いな...)
今日の電車は人が多くいわゆる満員電車というやつだ。
現に今は壁側に渚がおりそれを覆うように俺が立っている。
(なんかラブコメでよくある展開みたいだな....)
ラブコメなんかではよく人に押されてヒロインに主人公が抱き着いてしまって両方恥ずかしがる、みたいな展開が多いが現実ではそんなこと起きないし俺と渚の関係なそんなこと起きるはずがない。
とそんなことを俺は吞気思っているのだった。
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*渚視点
「すまん渚、窮屈じゃないか?」
「っ...///だ、大丈夫だ////」
ボクは今遥斗に覆われている。もう抱きしめられているといっても過言ではないないんじゃないか。
胸のどきどきが止まらない。
(遥斗、すごく大きい...)
ちっちゃいころはボクのほうが身長が高かったが今では遥斗のほうが身長が高くなっいる。
ボクは身長が172センと女子の中でもかなり高いほうだ。
遥斗は182cmあるのでちょうど10cm差だ。
見上げるとそこには遥斗の顔がある。
(っ....///そんなかっこいい顔でボクを見るな////)
遥斗は身長も高いがさることながら顔もいい。
髪型はマッシュで顔は塩顔。ちなみに遥斗の身体を何度か見たことがあるが腹筋も割れていて体つきもいい。
中学校の体育祭で一度だけ髪を上げたことがあったがあまりにもかっこよく他の女子生徒が遥斗を目当てにたくさん近づいてきたのであれ以来遥斗には髪を上げないようにと注意をしている。
遥斗は自分がかっこいいことを全く自覚していない。
気がない女の子にも優しさを向けてしまうせいで色んな女の子を落としてしまう。
ボクがほかの女の子に遥斗に近づかないようにと牽制をしてしているのにも関わらず遥斗の方から関わりにいってしまうので頭を抱えてしまう。
それに遥斗はそういうことに疎いせいなのか察する能力も低くとても無防備だ。
一度だけ同じクラスの女の子に家に来ないかと誘われて行きそうになっていたことがあった。
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「なぁ渚」
「ん?どうしたんだい?」
「俺今週の土曜日中田さんの家に行くことになったわ」
「は?」
中田さんってあのいつも遥斗を狙おうと近づいてくる人じゃないか..?
いつのまに?遥斗とはなるべく一緒にいるようにしているし学校内で直接はなすなんてほぼ不可能だ。
なにより.....ボクという女の子がいるのにほかの女の子の家にいく?
そんなの....絶対に許せない。
「女の子の家に行くのなんて初めてだしどんな感じなんだろうな。たくさん漫画もあるって言ってたしめっちゃ楽しみなんだよなー」
「ドンッ!」
「?!な、渚?なんで壁ドンしてんだ..?」
「遥斗!絶対にその女の子の家に言ったらダメだ!」
「は...?なんでだよ?」
遥斗はとぼけた顔でそういう。
遥斗は全く分かっていない、自分が狙われていることにも貞操を奪われてしまうかもしれないということにも。
「その子は君を家に入れて襲おうとしているんだ!家に漫画がたくさんあるっていうので君を家に引き込もうとしている!」
「そ、そんなわけないだろ?中田さんとは友達だしお互いにはそういう気はないよ。友達を家に誘うなんて普通だろ?」
「だ!か!ら!中田さんは絶対に君を狙っている!君は気づいてないかもしれないけど君に話しかけてくるときはいつも下心全開で来ているんだ!」
「なぁ渚、すこし落ち着けっt」
「君が襲われるかもしれないのに落ち着けるわけないだろう!」
「っ..!中田さんがそんな人なわけ......」
「遥斗。ボクの言うことを聞いてくれ。絶対に中田さんの家に行ってはだめだ!少なくとも女の子は気がない男の子なんかを家には呼ばない」
「そ、そうなのか...?」
「ましてやいつも下心全開で近づいてくる中田さんは全体になにかしてくる。だから家に行くのはやめてボクと一緒にダラダラしよう」
「で、でももう行くって言っちゃたし..」
「大丈夫だ。ボクの方から連絡を入れとくよ。」
「.....分かった。中田さんの家に行くのはやめとくよ」
遥斗はすこし納得のいっていない顔だったがなんとか説得することができた。
それに、
(中田とかいう遥斗のことを狙てってくる女、あとで痛めつけとかないとね)
ボクはそう思うのだった。
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高校でも遥斗に近づいてこようとしてくる女の子がいるのでちゃんと牽制をしている。
さっき遥斗と話していた神在とかいう女も要注意人物だ。
それにしても、
(遥斗のにおい、すごくいい)
ボクは遥斗のにおいが好きだ。
彼が部屋にいないときはベッドのにおったり洗濯物に出した体操服や制服を匂うときがある。
遥斗のにおいをかいでるとなにかいけないような気持ちになってしまう。
なので最近はやりすぎないようにしている。
(遥斗のにおい、やっぱりいいなぁ....)
そんなことを思うボクだった。
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なんか書く気が起きなかったのですが暇だったので書きました。
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