ボクっ子幼馴染が俺のことを堕とそうとしてくる

瑠愛

第1話 ちょっと怖いボクっ子幼馴染?

「.....きて。」


んんぅ...誰かの声が聞こえる...


「....さー?もう朝だよ?」


うるさいなぁ、俺はまだ寝てたいんだ


「なぎさ、もう朝ご飯できてるよ」


どうやら幼馴染が俺のことを起こしに来たらしい


「あと五分だけ眠らせてくれ」


「はぁ.......ボクは先に下に降りとくよ」


(いなくなったかな....)

俺の朝はいつもこうだ

俺は朝に弱いから大体幼馴染に起こしてもらって二度寝をするのが当たり前になっている

大丈夫、本当に五分だけ寝て起きるから寝坊の心配はない

だからあと五分だk....


「えいっ!」

「?!?!?!?!」


二度寝をしようとした瞬間体に重たいものがのしかかってきた

なんか背中に柔らかいものがあたってるしなんかいい匂いがするし......ん?

(まさかとは思うが.......)

目を開けるとそこには俺の上にのしかかってニコニコしている幼馴染がいた。



「おい、なにしてる。まだ寝てたいんだ。はやくどいてくれ」

「嫌だね。君はいつも二度寝をしている。社会人になってもそのまんまだと苦労してしまうじゃないか」

「お母さんみたいなことをいうな。それとまだ高校生だからいいだろ」

「ボクは君のお母さんみたいなものだろ。もしもこれからも二度寝をするならこれから毎日僕が君にのしかかってあげるよ」

「はいはいわかりましたよやめればいいんでしょ」


といって俺はまた目をつむる


「全然わかってないじゃないか!!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「「いただきます」」


あのあとちゃんと二度寝をかました俺は幼馴染が作ってくれた朝食を食べている


「はぁ.....なんで君はそんなに朝に弱いんだ?」


呆れたような目を向けて俺に話しかけてくるのは藤崎渚。

俺の幼馴染だ。髪の毛は茶色のボブでとてもさらさら。くりっとした二重の目にぷるっとした唇。高身長でありスタイルもよく胸もそこそこあって女性らしさが引き出されている。

それと渚は自分のことをボクという


俺達が通っている神在高校では入学式初日から三人に告白されたとかどうとか。

まだ高校に入学してから3ヶ月ほどしか経ってないが渚はクラスの人気者になっているらしい。


渚は勉強もできるしなによりも誰とも話せるほどのコミュニケーション能力を持っている。上級生とも仲良く話しているとことも見ると渚のすごさを実感する。


「いいか渚、俺が朝に弱いんじゃなくて朝が強いんだ。決して俺は弱くない」


俺はそう言ってパンをかじる。

今日の朝食はパンに目玉焼き、ウインナーにサラダ、そして味噌汁だ。


渚は料理も上手なので味の方も最高にうまい。もうこれなしでは一日は始められない。あれ?もしかして胃袋掴まれてる....?


俺は両親が亡くなってからは渚の家に引き取られたので渚の家で生活している。

朝食も毎日渚が作ってくれており前に一度だけそんなに負担をかけたくないから無理しなくて大丈夫だと言ったら


「は?ボクがやりたいと思ってやってることなんだ。それとも君は僕に世話をされるのがいやなのかい?僕は君のことを思ってしてるのに残念だよ。もういい、死んでくる」


と言いハイライトのない真っ黒な目をして本当に包丁を持ったときは人生で一番冷や汗をかいた。

そのあとちゃんと地雷を処理した俺は二度と同じ地雷を踏まないように注意をしている。


「まぁいいか。君が朝に弱いおかげてこうやって君に世話を焼けているわけだし。

ほんとに君は僕なしではいきていけない身体になってきたね」

「でもいずれは俺も渚から離れて自立しないt「ドンっ!!!!!」

「?!?!?!?!?」


慌てて渚のほうに目をやるとハイライトのない目をしながらニコニコでこっちを見て


「遥斗?」

「ハ、ハイッ!」

「いいかい?君はボクなしでは生きていけないんだ。君はボクから離れることなんてできない。自立なんてできない。はい、復唱」

「え?ふ、復唱?なんでそんなこt....」

「遥斗?」

「はい!復唱します!」


有無を言わさないようなオーラを発する渚に俺は従うことしかできなかった

こ、こわい........復唱しないと殺される....!


「私こと風薙陽斗は渚なしでは生きて行けません!渚から離れて自立もしません!渚とこれからも一緒に生きていきます!」


あ、やべ。言わなくていいことまで言っちゃった


「っ!!!はい、よくできました♡」


目には光が戻っていてなぜか頬を赤らめてる渚がいた。

いやほんとうになんで????


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朝からちょっとした出来事?が起きてしまったが無事に済んだので俺と渚は一緒に家を出て道を歩く。


7月に入り時期は夏。朝から日差しが強くてジメジメとした暑さではなくメラメラとした暑さになっている。


俺はとても汗っかきなので夏は嫌いだ。学校につく頃にはもう汗だくになっている。てかもうすでに汗をかいている。


「遥斗?大丈夫かい?まだ家を出て五分も経ってないのにもう汗だくじゃないか」

「俺は汗かきなんだよ。気にすんな」

「駅まであと少しだからもう少しの辛抱だよ」


俺達は一度電車を使って学校に行く。最寄り駅まで徒歩、そして電車にのり駅から学校。そのような行き方である。

駅や電車は冷房がついているので天国である。地獄を味わい天国で回復しまた地獄。

どんだけ上げて下げるんだよ。


「渚は全然汗かかないよな。暑くないのか?」

「ボクだって普通に暑さは感じるさ。ただ君ほどは汗は出てこないかな」

「俺は汗だくっていうのにそっちは済ました顔しやがって」

「別に汗をかくことは悪いことではないさ。でも君はちょっとかきすぎかな。くさいよ?」

「あ!お前言いやがったなこの野郎!!!」


とそんなやり取りをしているうちに駅につきそうだ。

駅の自動ドアが開くとひんやりとした空気が身体を覆う。

駅内に入るともうそこは天国で一生ここに暮らしたくなる。


「なぁ渚」

「ん?どうしたんだい?」

「ここで一生暮らそう」

「そんなバカなこと言ってないではやく待合室いくよ」


俺と渚がそんなことを会話していると急に後ろから


「遥斗くーん!!!!」


後ろからそんな声が聞こえて振り返るとそこにはクラスメイトの神在ひなたさんがこちらに手を振っていた。

見た目からとても陽のオーラを放っており話してみるとわかるがかなり天真爛漫な子だ。


身長はそこまで高くなくポニーテールで髪を束ねている。

とても綺麗な瞳をしていてずっと見ていると引き込まれそうになってしまう。

胸は渚よりも大きくより女の子らしさを感じる。

クラスではよく同性に可愛がられているところを見る事が多い。


「神在さん。おはよう」

「おはよー!遥斗くん昨日は本当にありがとね!」

「いえいえこちらこそ。困ったときはお互い様でしょ?」

「そうだね!遥斗くんも困ったらいつでも言ってね!それと遥斗くん、私のことひなたって読んでもいいんだよ?」

「あはは、ちょっとまだ下の名前は恥ずかしいからもう少し経ってからでもいいかな?」

「むー、まぁ許してあげましょう!」


昨日初めて話したばっかなのにすぐに下の名前を要求してくるあたりほんとに陽キャ何だなと感じる。


普通の人なら俺に脈アリなのでは?と思うかもしれないが神在さんは誰にでもこういう態度なので勘違いしてはいけない。


「んじゃ私もう行くね!また学校で!」

「うん、また学校で」


そう言ってひなたさんはどっか行ってしまった。

ていうか駅にいるんなら電車ってことでは?俺達と一緒の電車なのかな?

とそんな呑気なことを考えてたら後ろからとんでもなく殺気を感じた


「っ!?!?!?」


後ろを振り向くとニコニコとした渚が立っていた

(ニコニコなのに殺気を感じる....!)


「ねぇ遥斗」

「ハ、ハイッ!」

「あの女誰?」


朝もこんなことあったなと感じつつ俺は死を悟ったのだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


あとがき

本当に久々の小説投稿です。最後の投稿が2021年の8月というまさかの三年前。あの頃は中学生でしたが今ではもう高校3年生です。絶賛受験シーズンです。

まぁこの話は授業中に書いてるんですけどねアハハハハハハ

正直思いあたりで書いてるのでもしかしたらこれが最後だったり?

さすがにもうちょっとは書くつもりですが....

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