第7話

 遊園地は相変わらず楽しかった。


 きっとあの事件がなかったら、今頃自分のお金で行けたのに・・・


「ねぇ、お兄ちゃんは私のことなんか言ってた?」


「いや・・・あ、お兄ちゃんはまた会いたいって」


「え、」


「そ、その!!お兄ちゃんは来週にあえたらもう一度会いたいって言ってた」


ほら、みろ。こんなことだと思った。


・・・チケット嬉しかったのに遊園地楽しかったに、一気に気持ちが落ちる。


 下手したらもうこの遊園地に来る気すら起きないかも知れない。



 そう思って帰っていたら、


「・・・そんな」


最悪だ。待ち伏せされていた。

 

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