ENISHI (Singapole)

有野利風

第1話【出会いのはじまり】

今回は急遽、シンガポールへ仕事の取材も兼ねて出張となりました。もちろんアシスタントの山田君も同行ですね。

彼が大学を卒業してからは、僕、酒井拾膳のアシスタントとして、一緒に仕事をする仲となっているんですよね。人の縁というものは、本当に不思議なもので、山田君とハノイ行きのフライトで隣の席にならなかったら、一生、お互いの存在を知らないままだったんでしょうね。なんだかそんな縁も感じながら、今に至っているということなんですよね。


ところで僕は、シンガポールへは10数年ぶりに入国するんですよね。国の発展具合や雰囲気も随分変わっているんだろうんなって思っちゃいますね。

シンガポールのようなスピード感の早い国でしたら、目まぐるしい変化なんだろうなって期待しちゃいます。


今回の渡航はあらかじめ仕事も絡んでしたので、一か月前には決まっていたんですよね。

今回のスケジュールを簡単に紹介しますね。


一日目:羽田空港第三ターミナル➡シンガポール チャンギ国際空港 第三ターミナル

二日目:シンガポールにてパワースポット取材

三日目:終日フリーにしたのでユニバーサルスタジオシンガポールへ

四日目:シンガポール チャンギ国際空港第三ターミナル➡羽田空港第三ターミナルへ


前回、バリ島へ渡航したときに利用したシンガポールの航空会社を同じ便で今回のブッキングしてもらったんですよ。羽田国際空港を8:50にディパーチャーしシンガポールのアライバルが、シンガポール時間の15:30ごろなので、空港に到着してからの日が出ているため、その時間のフライトを旅行会社へカスタマイズしてもらっちゃいました。出発の二日前からフライトのチェックインが可能となり、オンラインで席もあらかじめ決めることができるんですよね。事前に席を予約すると追加料金が発生すると、トラベルエージェンシーの方に言われたので、経費節約ということでフライト2日前にチェックイン。

ということで早、二日前にチェックインしちゃいました。ところが席がほとんど埋まっており、かろうじて僕と山田君が隣り合わせで席をとることに成功したんですよね。本当、ラッキーでしたね。というか、2日前でほぼ席が埋まっているとは、少々困惑でしちゃいましたけどね。それだけ人気のある空路なんでしょうね。


フライトのチェックインも僕と山田君2名分終了。その後、シンガポール入国書類をオンラインで手続きをしちゃいます。SGアライバルカードというのもの作成が必要となるんですよね。チャンギ国際空港でも端末で作成可能なのですが、おそらく込み合うと思うので事前に準備しちゃいます。オンラインで作成し、念のためプリンターで書面でも準備しちゃいました。これで準備万端ということになります。


ここだけの話、実は現在、僕と山田君はルームシェアしているんですよね。何かと都合がいいもんで、公私ともに四六時中一緒ということになりますね。


僕「山田君、シンガポールへの入国の必要書類をオンラインで作成したので安心してください。」


山田「酒井さん、ありがとうございます。助かります。俺、シンガポールは初めてなんです

よね。すごく楽しみなんですよね。いつもの酒井さんのお供ですけどね。」


僕「シンガポールへ入国するのは数十年ぶりなんですよね。かなり雰囲気も変わっているんでしょうね。それに前回のバリ島の際にトランジットしているので、チャンギ国際空港の雰囲気もつかめていますしね。」


山田「そうそう、前回のバリ島のトランジットはシンガポールでしたもんね。前回は、時間の都合で入国できなかったのが、残念でしたけどね。今回は入国できるんですもんね。楽しみです。アジアのハブ空港ですから。」


僕「そうだね、東南アジアは経済発展が著しいですからね。」


そんな他愛のない会話をしながら僕と山田くんはシンガポール渡航に向けての準備をしていました。


僕「山田君、入国に必要な書類は揃えましたよ。」


山田「酒井さん、ありがとうございます。さすが酒井さんは仕事が早いですね。尊敬しちゃいますよ。俺もまだまだ学ぶことがたくさんありそうです。」


僕「明日の朝早いですからね。そろそろ寝ましょうか。」


山田「そうですね。」

今回の目的スポットは、ブログの風水散歩の取材、その中でスピレーションは伝わってきた一つ目がチャンギ国際空港にある、ジュエル・チャンギ・エアポートとチャイナタウン中心にある新加坡佛牙寺龍牙院、リトルインディアンエリアにあるスリ・バダパティラ・カリアマン寺院なんですよね。このチョイスは、僕こと酒井拾膳のインスピレーションでセレクトしているんですよね。シンガポール渡航で今回、何が起きるのか楽しみですね。というか、どのような出会いがあるのかが楽しみなんですよね。多国籍の人々が交差する場所でいったいどんなアクシンデント?というか出来事が僕と山田君にまっているのか、想像するだけでもワクワクドキドキしちゃいますね。


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