龍神の契り

#### 第二章: 結婚式の日

数ヶ月後、蒼牙と美羽の結婚式が盛大に執り行

われることになった。美羽の故郷である神泉の

社は、結婚式のために美しく飾りつけられ、多

くの村人たちが二人の門出を祝うために集まっ

ていた。

美羽は白無垢に身を包み、輝くような美しさで

輝いていた。一方、蒼牙も凛々しい紋付羽織を

身に纏い、彼女の隣に立っていた。二人は祭壇

の前で互いに誓いを交わし、未来を共に歩むこ

とを改めて決意した。

「美羽、君と出会い、こうして結婚できること

を本当に幸せに思う。君の優しさと強さに救わ

れ、僕は今ここにいる。これからも、ずっと君

を守り、愛し続けることを誓うよ。」

蒼牙の言葉に、美羽は瞳を潤ませながら微笑ん

だ。

「蒼牙、私もあなたと出会い、共に歩んできた

この道が、私にとって一番の幸せです。あなたの

隣で、これからも共に生きていくことを誓いま

す。」

二人は誓いの言葉を交わし、そして祭壇に置か

れた二つの杯に手を伸ばし、共に祝杯を交わし

た。その瞬間、周囲に集まっていた村人たちか

ら祝福の声が上がり、二人の結婚が正式に成立

した。

夜には盛大な宴が開かれ、二人は村人たちと一

緒に食事を楽しみ、笑顔が絶えない一日を過ご

した。星が輝く夜空の下、蒼牙と美羽は寄り添

いながら、これからの未来を語り合った。

「これからは、もっと穏やかな日々を過ごして

いけるといいね。」

美羽が優しく囁く。

「そうだな。でも、何があっても、君と一緒な

らそれでいい。」

蒼牙は彼女の手を取り、優しくキスをした。