第2話 ステータス
次の日、
「おはよう、私はレオン クリムゾン、今日から皆の戦闘訓練の教官を行う」
「今日は皆のステータスを計測し冒険者協会に登録、あとは4〜6人のチーム(戦う時の仲間)を組んでもらう」
「そのあとは明日からそのチームで戦闘訓練を行うので今日は自由とする」
その説明を受けたあと僕等は別の部屋に移動した。
「この水晶に手を当ててくれ」
「そうすれば、皆のステータスがあの画面に出てくる」
「ステータスが出ればそのまま冒険者協会の登録もできる」
「それと大体が剣士か魔法士だから安心したまえ」
「そして皆のステータスをみてチームを組んでくれ」
水晶は出席番号の順番で触ることになった。
1番は赤羽裕翔。皆が期待している人が一番だ。
赤羽くんが水晶に触る。
画面にステータスがでる。
『レベル 20
職業 勇者
スキル なし
魔法レベル 5 剣術レベル 5
称号 魔法師(ブロンズ(銅))、剣士(ブロンス(銅))』
「「おぉ〜」」
周りがざわつく。
「すごいな」
「はじめからレベル20なんて見たことないぞ」
「しかもすでに称号もあるなんて」
そう教官が言ったが皆はわかっている。彼は文武両道でクラスの中心なのだから、勇者がいるのなら彼になるだろう。
その後も続々と水晶に触れていく。大体の人が
『レベル 10~15
職業 魔法師or剣士
スキル なし
称号 なし』 だ。赤羽くんがすごいのだ。
そして僕の番、できれば魔法師が良い。接近戦で戦うのは嫌だな。
そう思い、水晶に触ると
『レベル 10
職業 図書館司書
スキル 読破
魔法レベル 1 剣術レベル 1
称号 唯一無二の図書館司書』
は!?図書館司書???
その瞬間皆が笑い出した。
「図書館司書かよw」
「図書館司書って何ができるんだw」
皆から馬鹿にされる。
「でも見てスキルがあるよ」
「本当だ、でも『読破』って本読むだけじゃんw」
赤羽くんにもなかったスキルが僕にはあったがそれすらも馬鹿にされた。
そのあとみんな水晶に触って行き、最後は先生
『レベル 19
職業 大聖女
スキル オーバーヒール
魔法レベル 10 剣術レベル 1
称号 絶対的癒し』
みんな驚いたが、一番驚いていたのはレオン教官だ。
「これはすごい『オーバーヒール』だって!!」
「これはゴールドランクのスキルだぞ!」
なにやらすごいものらしい。
流石、先生だ!
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