真実

ある日Bくんは裏山へ行った。しかし、いつもと何かが違う。裏山に入ると寒気に襲われた。しかしそれもすぐに引いた。Bくんは山道を進んだ。だがいつもの道とは違うように感じる。後ろに誰かがいる気配がした。後ろを振り返るが誰もいない。まだそれほど進んでいないはずなのに疲れているのか足が進まない。遠くに大きな白い手が見えた。恐ろしくなったBくんは急いで家へ逃げようとした。だが足がすくんで動けない。もう一度白い手があったところを見た。何もない。いつの間にか足が軽くなっていた。そして、Bくんは走って家に帰った。その次の日、母親がBくんの部屋に入ると、Bくんは死んでいた。その背中にナイフが刺さっているが血が流れた痕跡はない。

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