近藤浮かぶ
やきとり
近藤と俺
近藤は至って普通の生徒
部活や勉強はいつもそこそこな感じ、恋愛面はからっきし。多分そうだろう
クラスでとびっきり目立つタイプではない。目立ちすぎないってほどでもないけどな。まあいいやつだよ。
一緒にいるとなんか安心するって感じ。
大抵のことはジュース一本ですましてくれる。欠点をあげるとするとまれに、いや時々変な行動を起こすことくらいかな。小学6年生の時に起こした、教室カエル大放出祭なんか本当に大変だった。
ここ数年は落ち着いてるな。やっぱどんなやつも歳重ねると変わるもんだ。
まあ小学校での生活が始まってから8.9年間くらいかな?おれはいつも一緒にいた気がする。離れていくやつや仲良くなっていくやつが変わっていってもあいつだけは俺と一緒。
そんな生活もあともう少しなんだろうけど
俺らももう中3の二学期、そろそろ受験に向けて本腰入れて行く時期だ。
でも俺にはなかなかスイッチが入らない。受験って奴が近づいているのにだ。おれは英語が大っ嫌いでいつもクラスのワースト2.3位を争う。このままいけば近藤が目指している国際科高校には到底入れない。
まあ俺の希望進路は高専だし、これもしょうがないんだろう、ジンセイってのは別ればかり、新しい出会いがあったとしてもおれは前のやつを引きずっちまう。まあそれもジンセイってやつの試練なんだろうな。それでも乗り越えてきたのは近藤のおかげだろう、あいつがいなけりゃずっと落ち込んだままだったろう。だけど、近藤、あいつは…
俺を必要としないだろう
あいつは別の環境に行ってもすぐに慣れるだろう。
俺にいいやつに必ずしも彼女はできないって教えてくれたやつだ。みんなからの感触もいいだろう
おれもあいつから自立しなけりゃならない。
春の匂いが俺の鼻をくすぐるまでに
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