閑話 うんちく その5
うんちく その5
飛竜討伐に際し投入されたディートリンデ王国軍について
この軍事作戦に参加した部隊は長槍兵大隊が二、弓兵大隊が一となっているが、同時に動員された兵士数は千二百名ともなっている。
ほか重装歩兵小隊、工兵隊、輜重隊の存在を考れば、大隊一部隊の人数は多くてもせいぜい三百ということになる。
これでは大隊と呼ぶに、あまりに数が少ない。
おそらくではあるが、これは大隊の総数ではないものと考えられる。
また当時すぐに投入できる大隊所属の王都駐留兵が、この数だったのではないかとも推察される。
部隊の規模も現在とは異なり今よりもずっと少なく、国によっても編成数は様々であったと考えられている。
大型弓砲バリスタについて
ディートリンデ王国軍が所有していた大型弓砲バリスタは当時の技術の最先端のもので、連弩と呼ばれる一度に複数の矢を発射する機構までをも同時に備えたものであった。
人の放つ矢の五倍ほどの重量を持つ特別製の矢を一度に何発も放つそれは、対飛竜戦における切り札として投入された。
絶大なる信頼を受けて投入されたそれであったが弱点もあった。
それは再装填及び、発射角度の修正等にかかる時間にあった。
それは対飛竜戦おいて、最悪な形で露呈することとなったのである。
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