メビウスの信号。
なにものでもない。
第1話 近親相姦
あらすじ、昭和40年代。炭鉱が閉鎖されていく時代、東北のある村では若い男女が集まって一つの集落で生活をしていた。目的は近親婚による、穢れた子供の量産である。姉と弟、兄と妹、または親子、祖父と孫娘、とにかく近親で子供を作らねばならなかった。その報酬は子供一人につき当時のお金で250万円。
穢れた行為を楽しむのもいたが大概は泣きながら性交をして無理やり子供を作って金をもらったらその集落から消える。彼らは身内、本人の借金返済の為にこれをせねばならなかった。
それから20年。昭和64年。一週間しかなかった昭和最後の年だ。木村弘は刑事になってからはじめての事件が立てこもり犯の説得という難事件だった。
犯人に何とか話しかけるが、犯人の男はしわがれた声で、
「過去の責任をとれ、俺の体を何とかしろ、じゃないともっと殺す。」
銀行に立てこもった犯人はすでに人質60人のうちの8人を殺していた。出刃包丁で滅多刺しである。サッシは降ろしてあるし、窓に人質を縛り付けているから狙撃犯も手が出せない。しかも犯人は金ではなく、現役の政治家や退いた政治家、企業の役員たちがここに来ることを要求している。彼らは全員拒否した。
次から次へと人質は殺されていく。内臓をえぐりだされたり、生きたまま眼球をスプーンで穿り出されて犯人は食べる。事件発生から18時間。犯人は食事も水も用意していた。いや、犯人たちだった。人質の中に協力者がいるのだ。
それに気づいた弘は何とかこの事態を打開しようとするが結局自衛隊が現場をのっとって銀行の内部に催涙ガスを投げ込む。その瞬間に凄まじい大爆発が銀行ではなく、近くの議員宿舎で起こる。慌てる警察と自衛隊。
その最中に犯人たちはあらかじめ用意していたマスクをつけて逃げた。結局24人が殺されて、残りの人数の中の六人は眼がえぐりだされていた。
弘は責任をとって辞表を出すが、受理されずに交番勤務に回される。
自堕落に交番勤務を続ける、それから10年。1999年になってから月刊ドッコーが、
「実在した!昭和の近親婚村!」というのを出した。時は世紀末、世間の注目を集めることはなかった。しかし、弘は犯人が指が六本であったことを覚えていた。そして人質の中にも片腕が極端に短いのもいたのを。
弘は交番勤務ですっかり巡査長として地域になじんでいたが所詮東京、結構凶悪である。
非番の日を使って発行元の雑誌瑞宝に向かった。
そしたら雑誌社が入るビルから悲鳴が。40前になっても体を鍛えていた弘は急いで古いビルを駆け上がる。
ワンフロアが月刊ドッコーなのだがそこに爆弾を巻き付けた三人の男女がいた。三人とも指が六本ある。
三人は泣きながら弘を見て、
「このことは世間は知らないほうがいいんです。だからこれ以上の情報はダメです。多分警察の人でしょ?ごめんなさい。」
三人はスイッチを入れた。弘はスイッチを入れるのが確実だと思ったから瞬間的に伏せてロッカーを倒した。
ビルの一階全部は吹き飛ばなかった。犯人たちの肉片はあちらこちらに散らかっているが雑誌社の人も一人だけ生き残った。社員は4人、うち二人が死んだ。一人は外出中だったのだ。
残った社員から真相を聞く弘。
そもそも情報は彼らが提供したと。会えるのを楽しみにしていたら爆弾を巻き付けて現れたらしい。しかし、弘はそこまでしか聞けなかった。社員の二人は何らかの力で弘とは接触できなくなった。
弘はどうしたもんかと思っていたが、娘が連れてきた彼氏が確か、ゲッコーの読者だと思いだし、携帯で娘に連絡した。実は別れたらしい。でも何とか連絡がつき、元彼の竹花ほうる君と調べていたら、この国は建国以来、常に近親婚の穢れた子供をいけにえにして占いをしていたことを知る。そこまで調べて、危険すぎたから二人はやめた。もうすぐ2000年になる、ふたりが渋谷で別れた時に渋谷で過去最大級の大爆発が起こった。二人は無事。急いで逃げる二人。
テロリストが声明を出した。
「21世紀になる前に責任はとってもらう。昭和40年代からの亡霊の復讐だ。」
Eメールで送られてきて、真相は不明だった。
そして、21世紀へと後一年のカウントダウンが始まった。エンド
とまあこんなあらすじです。一応仮応募しておきます。アイデア自体は20年くらい前からありました。
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