誰にも気づかれることのない失恋

彼は残念ながらを持ち合わせていないことが分かった。

悲しくなかったのか?と聞かれれば「悲しかった」が答えになるのだが、僕も子供ではない。なるべく表情を変えないようにした。

そして(親友なら)と言葉を濁しつつ聞いた。返答はyesではなかった。


その日もいつものように笑顔で家の玄関をくぐった。


(この恋心は忘れよう。)(顔見知りの誰にも悟られないようにしよう。)

そう心に決めた

時間が忘れさせてくれるから。と


そう心に決めたはずだった…

なのに会うたびに(あ、好きな人だ)と考えてしまった

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