秘密の恋ボイス〜人気アイドルとのお忍び旅行♡〜
雪華シオン❄️🌸
第一話 恋人はギャルで有名アイドル
▼登場人物
早乙女梨花(さおとめ りか)
人気アイドルで聞き手の恋人。
感情豊かで明るいポジティブなギャルタイプ。
距離感近め。毒舌気味だが、根は真面目。
有名なアイドルだが、その前に一人の女の子。
▼台本
脚本形式
▼推奨環境
☆推奨:PC・縦組み
PCの場合:縦組み
スマホの場合:縦組み、文字数サイズ「小」
※スマホは若干改行がズレます。
▼一人語り形式
カクヨム向けに聞き手のセリフを別途追記
▼台本内の数字について
DHM(ダミーヘッドマイク)の位置番号。
▼読みにくいと感じた場合
セリフのみ読んでいただけますと幸いです。
SE、聞き手のセリフがなくても成立するようになっております。
――――――――――――――――――――
○空港・ラウンジ(昼)
2月の平日。窓側に机がある席で聞き手が座っている。
羽田空港・POWER LOUNGE NORTHをイメージ。
(BGM:ラウンジ内の落ち着いた曲・難しい場合は喧騒)※開始
(SE:聞き手の後方から近寄ってくる足音)
(SE:聞き手の左肩がポンポンと叩かれる音)
(SE:聞き手が振り返る際の衣擦れ音)
聞き手が左回りで振り返り、左側から早乙女梨花の声が聞こえるため、③。
③「ういっす! めっっっちゃ遅くなりました!」
聞き手:……誰だか分からなかった。
③「えへへ。そりゃーそうでしょ〜。
マスク着けて、帽子も被って、
服装も普段のイメージと違うのにしたんだから。
(小声)これでも芸能人だからね♪」
聞き手:そうだよね。あ、お仕事、お疲れ様。
③「ありがとう。そっちもお仕事、お疲れ様。
午後休取ったんだっけ?」
聞き手:うん。梨花は午前中だけ仕事だっけ?
③「そそ。外でのお仕事がお昼まで入っててさぁ〜。
いやぁーめっちゃ寒かった〜。
ちょっと延びちゃったけど、どうにか終わってよかったよぉ〜。
てか、最初に言わなくちゃいけないこと言ってなかった!
めっちゃ遅れてマジでごめん! 結構待ったでしょ?」
聞き手:そんなに待ってないよ?
③「いやいやいや。
めっちゃウソ言うじゃん⁈
あたしが頭悪いからって雑に返答したなぁ〜。
あ! まさか……恋人に社交辞令言ったのか⁇
てめぇ〜〜〜。いつからそんな他人行儀になった⁉
ちょっと会わない間にそんな奴になっちまったのか!
ほんとのこと言えっ‼」
(SE:梨花が聞き手を揺さぶる音)
聞き手:な、なんでそうなる⁈
③「だってそうでしょうが!
二時間くらい前にメッセージくれたよね?
確か……ええっと」
(SE:梨花がバックからスマホを取り出す音・チャックを開ける音など)
(SE:スマホを操作する音・もしくは電源ボタンを入れる音)
③「やっぱり!
ほら、ちゃんとスマホ見て‼
はい、君からこういうメッセージが来てます。
『何時に空港着く?』って。
この文章は現地に着いてる奴からしか出てこないんだわ!
てか、待って⁈
そう言えば飛行機の時間変えたじゃん。
搭乗時間にあたしが間に合わなくて」
(バックSE:梨花が聞き手を強く揺さぶる音)※開始
③「てめぇーやっぱりウソだったか‼ こんにゃろぉー。
空港のラウンジに何時に着いてたんだ! 白状しろぉ〜‼」
(バックSE:梨花が聞き手を強く揺さぶる音)※終了
聞き手:ほ、ほ、本当にちょっと前に着いたから!
③「……え、今、視線逸らしたよね?
マジで待ってないなら視線合わせられるよね?
あは☆ じゃあ、視線合わせよっか♪
それくらいとーぜんできるよね?
あ、ちなみに次ウソ言ったら、ぶちギレね。
ついでに舌も引っこ抜くから♪」
聞き手:怖い怖い。一旦、落ち着いて。ほら、座ったら?
③「……分かった。一旦座る」
(SE:梨花が聞き手の右隣に座る音)
(SE:梨花が荷物を置く音・スーツケースは預けているテイ)
聞き手の右側に座るため、③から⑦。
⑦「よし! じゃあ、ぶちギレちゃおっかなぁ〜♬」
聞き手:ステイステイ! 落ち着いて!
(SE:聞き手が梨花の前に水の入ったコップを置く音)
⑦「(飲む音)ごくごくごく……ぷはぁ。
お水うま。生き返るぅ〜。
……お水くれてありがとう。それはお礼言っとく」
(SE:机にコップを置く音)
聞き手:落ち着いた?
⑦「あたしはめっっっちゃ落ち着いてるよ?
そりゃー。あたしが遅れたのが悪いんだけどさぁ。
……なんか嫌じゃん。大切な人に気を遣わせちゃうの」
(SE:片肘を机に置く音など)
⑦「なんて言うのかな……
ちゃんと取り繕わずに言って欲しい的な?
あたしのいる業界あるじゃん?
やっぱり変な業界でさぁ〜。
皆、本当のこと言わないんだ〜。
良い意味でも悪い意味でも。それに……」
(SE:梨花が聞き手側を見る音・衣擦れ音など)
⑦「あたしたち、普段あんまり会えないじゃん?
それなのに本音で話せなくなったら……なんか悲しくない?」
聞き手と梨花の間に沈黙が流れる。
(SE:聞き手が梨花の方に椅子を向ける音)
(バックSE:聞き手が梨花の頭を撫でる音)開始
⑦「うわぁ! ビックリした〜。
え、なになに⁇ なんで頭撫でるの⁇」
聞き手:お疲れ様。梨花はよく頑張ってるよ。
⑦「……な、なんだなんだ〜。
急に褒められても何も出てこないぞぉ〜」
聞き手:……取り繕わなくてもいいんだよ?
⑦「(泣きそうな感じ)ば、バカ!
急にそんなこと言わないでよ。
取り繕ってなんて……
ううん。取り繕ってたかも。
今、あたしもウソ言いそうになったし。
あはは、あたしも癖になっちゃってたかぁ〜。
こっちが問い質してたのになぁ。いやぁー恥ずかしい〜」
聞き手:この旅行では、お互い素で楽しもう。
⑦「うん♪ そうしよう!
この旅行のためにお仕事頑張ってきたんだもん!
めっちゃゆっくりするし、
君ともたっっっくさんお話するから!」
(SE:聞き手が椅子を元に戻す音)
(バックSE:聞き手が梨花の頭を撫でる音)終了
⑦「……うぅ」
聞き手:えっ? どうしたの⁇
⑦「やばい。めっちゃイチャイチャしたい。
でも、こんなところでイチャイチャしたらやばい。
だから、一生懸命堪えてるッ!」
聞き手:お、おう。
⑦「くぅ〜。あたしの恋人がこんなに良い人なのに〜。
甘えられないなんてぇ〜〜」
聞き手:飛行機までまだ時間あるから。もう少し耐えてねぇ。
⑦「マジですか〜。この苦行、まだまだ続くのかぁ。
いや〜早く飛行機乗りたーい。
早くホテルでゆっくりしたい〜」
聞き手:……暇つぶしの物ならあるよ?
⑦「やば。めっちゃ優秀じゃん!
ここで暇つぶしの道具をパッと出せるなんて……
もしかして君……ネコ型ロボット?」
聞き手が机上に置いていたタブレットを見せる。
(SE:タブレットを机に置く音)
⑦「……ん? タブレット?
あ、漫画とかそういう……系⁇」
(SE:梨花が聞き手に椅子を近付ける音)
⑦「(小声)ちょ、ちょっと⁈
これ、あたしが表紙務めた雑誌じゃん!
もしかして、これずっと読んで待ってたの⁇
聞き手:うん。頑張ってる梨花の姿見たくて。
⑦「恋人が応援してくれるのは嬉しいんだけどさぁ!
でも、マジで恥ずかしいから‼
そもそも、あたしが乗ってる部分そんなにないでしょうが!
てか、あたしで暇つぶしするな!
――ってうえぇ⁈」
(SE:梨花が聞き手を盾にして隠れる音)
聞き手に密着する形になるため、⑦から⑧。
(ここから台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※開始
⑧「ちょ、ちょっとジッとしてて!
動いちゃダメだからね‼」
(SE:梨花がより密着する音・衣擦れ音など)
聞き手:どうしたの⁇
⑧「いや、なんて言えばいいんだろう……
詳しくは言えないんだけどさぁ。
この前、撮影現場で会ったお偉いさんが向こうにいて……。
ど、どうしよう。絶対に顔合わせたらバレちゃう。
搭乗ゲート前は人がいっぱいだろうし……」
(SE:聞き手が梨花を抱き締める音)
聞き手が正面から抱き締める形になるため、⑧から①。
①「ふぇ⁈ そ、そんな急に抱き締められたらあたし……」
聞き手が梨花の左耳に顔を寄せる。
位置関係的に聞き手の左側から梨花の声がするため、①から③。
聞き手:ラウンジ、もう一つあるから。そっちに行こ。
①「……えっ?
ラウンジが……もう一つ?」
(ここまで台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※終了
(SE:聞き手が梨花から離れる音)
(SE:聞き手が立ち上がる音)
(SE:聞き手が荷物を持つ音)
聞き手が身体を離し、元の位置=右隣になるため、①から⑦。
⑦「あ、あーそういう?
周りに聞かれないようにね。
うんうん。シッテタ。あたしシッテタ」
聞き手:梨花?
⑦「あ、別のラウンジに行くんだっけ⁇
ちょっと待って!」
(SE:梨花が立ち上がる音)
(SE:梨花が荷物を持つ音など。スーツケースは預けているテイ)
お互いに向かい合って会話をするため、⑦から①。
聞き手:忘れ物ない?
①「忘れ物は〜……うん、なし!」
(バックSE:二人が歩き出す足音)※開始
聞き手の左側に梨花が来るため、①から③。
③「(小声)えへへ。なんかお忍びデートって感じだね」
聞き手:実際そうだしね。
③「あはは。それもそっか♬」
(SE:梨花が聞き手の左腕を抱き締める音・衣擦れ音など)
③「ねぇねぇ。
(至近距離)二泊三日の北海道旅行、目一杯楽しもうね♪」
(バックSE:二人が歩き出す足音)※終了
(BGM:ラウンジ内の落ち着いた曲・難しい場合は喧騒)※終了
《続く》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。