第3話 洞窟を掘りながら

 僕の残機はふたたび3になった。

「——」

 僕はふたたび無言になる。

 そういやどうして呼吸できるんだろ?

 この世界の寒い風に、僕は、今気づいたのだった。


       *


 よーし、今日も遊びますか……って、あれ?

 なんか僕の体が引っ張られるんですけど!?

 えー、強制的に地下かよ。

 じゃあやるか——。僕は身構えた。


       *


 ドゥンドォンドゥン。ドォンドゥンドォン。ドォンドゥンドゥン。ドォンドンドンドュドュドュンダ ドドドンー。

 ドゥンドンドゥン。ピコッ……。僕は放棄していた実況をもう一回始める。

——さぁ。なんやかんやで、上ルートに行かずに、僕は1つ目のプラパに放火して、コインを集める。

 しばらく走っていると階段状の場所についた。

「お客さぁん、お客さ〜ん! この『日一姫洞窟ぴいちひめどうくつを一望できるリフトに乗りませんか」

 クリボーが僕に声をかけてきた。もう大きい状態なのでクリボーを見ることができる。もっとも前より背はまだ低いままだけれども。

 日一姫——。明らかにクッパがつけた名前だ。

「いいです……っていうわけにいきませんよね! 絶対に乗らないといけないんだもの……」僕はなんとかアルバイト・クリボーにノリをあわせて、リフトに乗る。上がりすぎると圧迫死してしまう。ここまで来たのだ。絶対に死なないぞ。


       *


 下りのリフトに失敗して、僕は危うく1−3に行きそうになった。

 しかしリフトの端っこをうまく乗って、4ー1にまで行けるところに到達。しかし、真下が見えなかったものだから、僕はまた走って、——マイナス1面に降りてきてしまったのだった……。

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