地味子達は人気アイドルグループ?!

☆yua☆ゆあ

地味女子グループ

人気若手アイドルグループ「YSR」


ユキ、スズカ、リクの3人


センター、ユキ本名「本橋 雪」(もとはし ゆき)

髪色は左に赤メッシュ、上が黒、先端がピンク

歌が上手く優しいメンバー思いであり、自分だけ評価されたり1人だけ評価することを嫌う メンバーカラー赤、ピンク


ライト、スズカ本名「妃鈴香」(きさき すずか)

髪色は綺麗な青

クールな性格だが踊ると可愛らしくなり、アイドルはファン不可欠だと思っている メンバーカラー青

レフト、リク本名「春先璃久」(はるさき りく)

髪色は黄色、内側が茶色

明るく笑顔が無邪気で可愛い、なによりメンバーを信頼している メンバーカラーは黄色


そんな私たち、学生だけどきっとキラキラしてると思ったでしょ?

そんなわけにいかないの

現実は地味女子グループ

周りにはヒソヒソと陰口を言ってくる人達がいる

今ちょうどお昼になったばかりで食堂は混んでいる

だから屋上に行くことにした

ぎぃぃぃと古い鉄の音が響いた

「ユキ、それちょーだい」

リクが突然私に話しかけてきた

私の甘いパンを欲しがっているのだ

「ええ?!また?!やだ」

「ケチ」

リクは口を尖らせながら言った

はぁ、普段から信頼してくれてるもんなぁ

「もぉ、半分ね」

「やったぁ!」

そんな会話を聞きながらスズカが言った

「…次体育だよ」

……え?

「ききき着替えてないよ?!!」

だから

時計を見るあと10分で予鈴だ

体育の先生厳しいからなぁ

「いくぞっ!」

「あ」

とぼけたようにひと言スズカが言った

「?」

リクに関してはわかってないようだけど

いっくぞー!

更衣室までダッシュした

間に合った…

「よかった…」

「ひどい」

「え?!」

どうやらリクにあげたパンが走っている最中飛んでいったらしい

「ごめん…あとで買ったげるから」

ぱあっとリクの顔が輝いた

プルルルル

「?」

「電話…?」

びっくりしてスズカが言う

「社長だ…」

社長からの電話だった

学校中は緊急以外連絡しないはずだった

ピッ

「はい」

『ユキ?学校中にごめんね…

急に仕事入ったわ、いつものやつが早くなったらしいの

バレないように車に来て 』

「はい」

そう言って電話を切った

「リク、スズカ、仕事入った」

「「りょーかい」」

「お待たせしました」

「「「いつもありがとう」」」

「いえ」

パタン

車に乗ってスタジオまで行った

―――――――――5時30分―――――――――――――

「本番です!」

3!2!1!

「「「こんにちはー!!」」」

「ユキと」

「スズカと」

「リクです!」

「「「全国民の皆さん!1日お疲れ様でした!」」」

「さぞお疲れでしょう」

スズカが言う

「そんなみんなのために」

リクが言う

「「「今日の曲は『LOVE♡みんなのための愛の歌!』」」」

3人でいうと音楽が流れた

【アイドルは恋をしないんじゃない】

私、ユキが言う

【できないんだ】

スズカ

【でもね大丈夫なの】

リク

【誰も好きにならないから!】

【誰もっていっても】

全員

【ファンのみんな以外だけどね!】

そして最後まで歌い続けた

【みんなが大好きだから!】

音楽がやみ歓声でいっぱいになる

「では!次の曲!『私たちの悩み』」

司会の人が言うと音楽流れる

【いっつもクールって言われてきたでも本当は2人みたいに明るくなりたいそうずっと思っていた】

スズカ…この曲は初披露

だからそれぞれの歌詞の修正などはマネージャーとしてたからそんな思いだったの?

【ずっと馬鹿にされてきたいじめも少なくなくて死のうとしてたこともある、生きる意味もないからずっとそう思っていた】

リク…

死なないでくれてよかった 

あたしだ

工夫をした、音楽を2秒止めてから歌う

しん…

びっくりした顔をする2人観客もそうだ

【人が信用できない愛されてるかも不安でずっと不安になっていた】

この次はスズカとリクで考えた

【明るくなれたのは、ユキのおかげだったこのグループに誘われてファンのみんなにも出会えた】

次は3人

【みんなのこと!メンバーのこと!愛して好きになったから嘘を付く意味もない場所で本音を言ってくれたから今ここで歌えてるんだ】

【we Love You】

『今日もありがと~!また明日ね!』




「お疲れー!!」

「「おつかれ!」」

2人も返してくれた

「ねえ、ほんとに悩んでたの?!大丈夫?!」

ふふっと2人が笑う

「だーかーら!ユキのおかげでだ丈夫なの!」

「さっき歌ったばっか!」

ふたりとも…

「帰ろ!」

「うん」

「佐々木さん?迎えよろしくね」

佐々木さんとはマネージャーのこと

『わかりました、いつもの場所にいますね』

「いつもありがとう」

『いえお気になさらず』

変装し、スタジオを出ると佐々木さんがいた

スラッとした足にスーツを身に着けている

髪は肩につくぐらいで凄い美人さんだ

「お待たせしました」

「はやくっ変装しててもバレるよ乗って!」

「急かさないで〜」

リクがいつものようにふわ~っと可愛らしく言う

ぶりっ子ではない これがリクだ

乗り終わり出発した

「そーだ!」

リクが思い出したように言う

「可愛くなりたいんでしょ?!やったげるよ!髪!ね!

スズカ!」

「は?へ?」

ポカンとしたようにスズカが返す

それからは早すぎた

シュババババッとスズカの髪をポンパにするのだ

「「可愛い〜!!」」

「ありがとう?」

ポンパしたスズカはとてつもなく可愛かった

「これはスズカのファンが死ぬな」

「ええ?!困る…ファンいなくなっちゃう…」

「え?!意外と天然…?」

「可愛すぎてってこと大丈夫スズカのファンが減っても

スズカ可愛すぎてまた増えるよ!」

「…??」

そう言っている間に家についた


次の日

 

「「おはよユキ」」

「おはよスズカ、リク」

ぽすっと何かが背中…というか足?にくっついた

「ん?」

「あなたYSRのユキでしょ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る