やらかし異世界に異世界召喚されました。

月宮 卯月

異世界へ

第1話 それは突然

 ある日の学校で暑い中、体育館で集会をしている最中にソレは起きた。

 急に体育館の床が光だし、光が収まるとソコには誰も居なかった。



 皆城梓みなしろ あずさが、光が眩しく目をつぶり腕で目を覆った、次の瞬間には知らない場所だった。



 眩しくって目をつぶりって、目を開けたら知らないとこでした?………何コレ?ラノベとかのテンプレ展開?っえ?巫山戯てる?

 もし、本当に異世界召喚とかだったら………、関係者達をちょっと、本当にちょっとだけどうにかしたくなるんだけど……。

 まぁ〜、私はか弱い、非力なタダの女の子だし?ナニも出来ないけど、ね?


 梓が静かに、怒りを募らせていた。



 周りは突然の事で困惑し、落ち着かないのか近くの人や仲の良い人達で、話していたら段々と声を荒らげて、騒ぎ始めてしまう。


 其処にいきなり女の人が現れた。

 女の人は金髪で赤い目のスラッとした、服装はとても派手でキラキラ輝かせて、ネックレス等もやっぱり派手な物だった。


「初めまして〜〜。私は異世界の〜神様よ~!

 貴方達は〜、光栄にも〜神様である私に〜、選ばれたのよ~!だから……喜びなさい。」


 最初はイライラする話し方だったのに、最後は、ドッと音がした様な、圧力をかけられた様な感覚がし。多くの人達がサーッと顔色を悪くして、背中に冷や汗を大量にかく。



「まぁ〜説明は簡単にするので、静かによ〜〜く聞いてく・だ・さ・い・ね?」





 それから説明されたのは、コレから異世界召喚で異世界に行く事。

 その為に、スキルや魔法を授ける為に、今までの経験や努力してきた事のポイントで、スキル等を取るか。それとも、用意したダンジョンでポイントを稼いで、そのポイントも合わせて、スキル等を取るか選べと言われた。




 空中に画面が現れて、一番上にステータスと書いてあり。次に名前、年齢、ポイントが書いてある。



 それにしても、喜べないし選びようがないんだけど……。

 今のポイントが100って、さっと見たけどスキルとか一個取って終わりじゃん。

 他の人に見られたら、面倒そう。


 ハァーーと梓が溜息をついて、スキルとかの一覧を見ていた。



 そんな梓の背後から、クラスメート達が梓のステータスを覗き込む。


「ーーぅっわ!!なんだよ!コイツ、ポイントがたったの100だってよ〜!」

「本当だ!!少なすぎだろ〜」

「ッダッサ!!」


 梓は勝手に見てきて、勝手に騒ぎだしたクラスメート達に呆れ。無視をし続けた。



 梓が無視をしているからか、男女関係なくポイントの事を、馬鹿にしてくる人達が増えてきた。


 そんな人達と一緒に居たくない梓は、ダンジョンが一人につき一つと聞き、迷わずにさっさとダンジョンに行く事にした。


 ただ、その前に。



「ーーーねぇ、ソコのダ女神……。反省しないのかな?学習しないのかな?……それなら後悔させる、覚悟してて、絶ッ対に泣かす。……大丈夫、痛い事はしないから、ね?」



 女神を睨みながら梓がそう言い切り、最後ににっこり笑う。


 それを聞いて、見ていた女神が顔色を変えた。


「………ぁッえ?貴女な、何を……」


 顔色が青ざめてきた女神の前まで来た梓は、女神の両肩を掴みにっこりと笑顔で言う。


「楽しみにしてて、絶っ対にまた、寝込んでうなされる様なモノを……ね?」


「ぁ?……っ貴女……まさか⁈……ち、違うのだわ、違うの私じゃないのよ。召喚したのは、私じゃないの」


 笑顔だった梓がスンと真顔になって言う。


「まぁそれは、置いといて。言い訳は後で聞くよ?……ちゃんとね?」


 女神が涙目になり震えだしていた。そして、今まで女神と梓の様子を見ていた、周りの人達も顔色を悪くし、冷や汗をかいていた。


((((……っえ?こ、怖っ……))))


 女神や周りの人達の様子など気にしないで、梓は用意されたダンジョンに行くために、『ダンジョンへ』と書かれた場所を押した。

 そうすると梓の足元が光だし、梓の姿は消えてしまった。



「………………と、取り敢えずですね。もう皆さんには移転してもらいます。スキルとかを選ぶ人は、早く選ぶように。後、ダンジョン行く人は早く行かないと、まとめて異世界に送ります。ーーーほら、急いで⁉」


 女神がそこに居る人達を急がし始めた、口調が段々強くなる。


 言われた人たちは、取り敢えず女神に言われた通りに行動を始めた。


 しかし、女神は本当に急いでいるのか一分も待たずに、此処に残った人達を異世界に送ってしまう。

 そして一人残った女神は、力なく床に座り込む。


「……ハァーー。ヤ、ヤバいのよ。は、早く、何とかしないとなのよ。……それにしても、何で居たのかしらあの方?」




 ◇◇◇◇



 ダンジョンに無事着いた梓は、フゥーと深い溜息をつき辺りを見渡す。


 周りは、ゲームとかでよくある石壁の迷宮風で、梓が居るのは広い場所だった。


「取り敢えずは、無事に着いたみたいね。……に、しても、ハァーー…………。アノダ女神が……。懲りて……はいるのかな?ダ女神が召喚してないみたいだし」


 またハァーーと息を吐き、大きく身体を伸ばし気持ちを切り替える。


「ま、今は気にしないでおこう。ダ女神に後でちゃんと聞くって言ったし……。ダ女神だけど……、あの子みたいな、モノ作って泣かそ」


 梓は女神にいっぱいのソレを出して、女神の反応が今から楽しみで思わず笑みが込み上げてきた。


「上手くアレの様なモノが作れればいいけど、ダメなら数で攻めようかな?」


 梓は自分しか居ないはずの場所で、背後に向かって話し掛けた。


「ーーね?どう思う?」



 少しの間ナニも音や反応が無かったが、梓が笑顔のままで待っていたからか、それとも観念して諦めたからか、そこに現れたのは背の高い細身で綺麗なピンクゴールドの髪と深緑の眼をした、表情が乏しい男の人だった。


 その男は無表情に近いが、眉間にシワを寄せ困惑している雰囲気を感じさせる。


「前にやらかしたのは間違えない、だが、アレは力を大分封じられ反省しいたはず。それに、君も聞いただろ?召喚したのは違うと。後、出来ればナニかするとしても、手加減はしてやってくれ」

「ーーまぁね。ぅん〜手加減か〜、まぁ善処します?」



 梓が背後に現れた男に目をジッと見ながら頷く。だが、男の方は梓の言葉に口を引きつらせ目尻を下げた。



 さっきからソワソワしちゃって、やっぱり気にあるのかな?

 アノダ女神イライラさせて人を馬鹿にする様な話し方だったけど、前より元気なかったし、顔色も認識妨害や隠蔽のスキル使って隠してた。今の私が分かったんだから、彼ならもっと。



「ーーーねぇ?やっぱりアノダ女神が心配?」

「…………心配じゃぁないと言えば、嘘になるが……。だが、今の私は君と契約してる。護るのも助かるのも君が最優先だ」


 梓が呆れた様な苦笑いしながら、肩をすくめながら言う。


「フゥーー。そう言ってもらえるのは嬉しいけど。そんな顔して言われてもね?」

「………………」


 プイッと男は梓から顔を背けた。

 男の反応に思わず梓が笑ってしまう。


「ーーーまぁ、取り敢えずダンジョンでやる事やろ?」


 まだ気まずいのか、顔を背けたまま男が答える。


「ーーーああ」


「ありがとう。貴方が一緒だと心強いよ!!」


 梓にそう言われて男は耳を少し赤くして、やっぱりまだ顔と目を合わせないままだが。


「ーーじゃぁ、行こうか?ーーレイ」


 梓の言葉で二人が、前にある扉へと歩き出す。




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 お話を書くの遅いし、他の話もまだ全然進んでないのですが……。

 新しい話を初めましてしまいました。


 この話を少しでも面白いと思ってもらえたら、嬉しいんですけど…………。

 どうでしたか?


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