第44話 パワハラしたらダメだったんじゃないですか?
「おはようござ」
「喋らないで」
「お疲れ様」
「うるさい」
男達の言葉をすべて拒否して歩くキラリ。
マジかよ。マジかよ。マジかよ。
誰だよ。誰だよ。誰だよ。コイツ。
自分のデスクにたどり着いた時異変に気づいた。
きれいに整理整頓されたキラリのデスクの横に簡易の机と椅子が置かれていた。
そこにはお茶………だけじゃなく炭酸からコーヒーまで幅広いジャンルの飲み物が置かれお菓子も大量に置かれていた。
「あ、あの………これは………」
「早乙女さんのお子息の方でしたらやはりおもてなしをしないと思いまして様々な飲み物、様々なお菓子も用意させて頂きました。」
「あ、いや………」
「ご、ご不満でしたか?」
「い、いや!ご不満なんてことは!」
「ねぇ。」
「あ、はい。早乙女さん。」
「ウェットティッシュは?」
「あ。」
「汚れるのわかってるよね?お菓子も用意した時に気づかないかな?気づくよね?あ、ウェットティッシュいるな、って。そんなことも気づかないの?この無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能」
「す、すいません!すぐ用意します!」
「早くして。行動でしめして。」
「はい!すぐに!」
………だから誰だよ!この人!てかパワハラじゃない?ダメじゃない?
いや、誰にも見えない位置からニコってしてるけど、やってることモラハラ、パラワラじゃない?
「すいません!用意しました!」
「早く置いて。仕事して。」
「あ、は、はい!わ、分かりました!」
ごめんなさい!名前も知らない男の人!オレが代わりに謝ります!すいません!この人が!
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