第33話 彼女の経歴聞いたらダメだったんですか?

「そこ宝箱あるよ。」

「あ、そこ重要なアイテムある。」

「あ、そこボスの前に休憩しなきゃ!」

「あ、避けて。そいつは腕から破壊したほうがいい。」

「上手いじゃん!やるじゃん!」


「あのですね。」


「何?どうした?今中間くらいだよ?」


「ではなく、うるさいっすわ。」


「うるさい?アドバイス、アシスト、だよ?」


「いや、オレ初見で苦しみながらもやりたいんですよ?」


「え?ドMなの?豚とか呼んだら喜ぶ?」


「ドMじゃないです!てか豚って呼ばれて喜ぶのは一定層だけです!」


「そうなんだ。じゃあドS?」


「どっちでもないです。てか分かんないです!」


「ツッコミ体質はドSだからな~。ドSだね!」


「自分をボケだと認識しましたよね?今?」


ボケだと思うならボケないでくれよ。


「てかずっと思ってたんですけど。」


「何?」


「キラリさん。ゲーム詳しすぎないですか?このゲーム出てまだ間もないのにもう攻略法見つけてるし……」


「あー、それはね。私、ゲームの会社のデバックやってるの。」


「デバック?あのバグを見つける?」


「そう。だから自然と情報が耳に入ってさ。自然とゲーム上手くなってさ。」


「だからシューターもあんなに………」


「疲れた時もゲームして仕事してるからね。そりゃ上手くなるよ。」


「それは大変ですね。」


「だから癒して。彼氏になって!いや、なってるんだ!だから癒して癒して癒して癒して癒して!」


「あの突進止めてもらえます?てか明日からは仕事ですよね?早く寝たら………」


「あ、でもね~。明日ね。ちょっといい案があってね?明日、空いてる?りゅうたん?」


「空いて……ないっすね。」


「あ、空いてるね。今メモみたら分かったよ」


「人の私物を勝手に触るのよくないですよね?」


「明日さ~、」


「聞いてます?」


「私の仕事場来ない?」


「は?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る