第27話 地域レベルで威張ってたらダメだったんですか?
「ふふ。りゅうたん、このゲーム得意でしょ?」
「え、あ、はい………」
ボロ負けしといて強いとか得意とか言えないけど…………
「だと思った。地域で1番とか取った?」
「取りましたね………」
「だと思った!でもね。相手が悪かったね。」
「相手が?」
「きらきらって名前のプレイヤー知ってる?」
「きらきらって言えばこのタコシューターで1、2を争う超強いプレイヤーじゃないっすか。知ってるも何も………」
「それアタシ。」
「は?」
「それアタシ。今は仕事で出来てないから2位だけどきらきらは私。私世界ランク2位なのよ。」
「は?」
な、何を言って………
「私のキーワード入れてもいい?ほ、ほ、ほっと!」
キーワードを押すとそこにはきらきらの名前が。きらきらだ。
「え、マジできらきら?」
「きらきらだってば。じゃあ1位のなーなーしに勝負しかけてみる?」
そういうと画面の中ではさっきの俺の時がまるで接待だったように凄い早さで戦うきらきらとなーなーしの姿が。
「ふー、まぁこんなもんかな?」
3 2できらきらの勝ち。
「ありゃ、また世界1位になっちゃった。2位でいいのになぁ。」
「……………」
「信じてくれた?私きらきら。世界で一番このゲームが上手いの。」
「……………」
何だよ、それ。俺、勝てる訳ないやん。てかめっちゃハズ!ハズ!ハズ!恥ずかしすぎるから!マジで!
地域最大のイベントでいちびってたのがバカらしい。相手は世界の大会で戦うトップじゃん。ダメダメ。比べた人がダメだわ。何じゃそれ。俺無駄死にじゃん。きらきらだったら勝負しなかったし………
「てことで答え合わせも終わったし命令タイムといきますか!」
あーあー地獄に落ちるわ。さようなら。もう地獄に、奈落にさようなら。だよ。
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