〈Novels.〉Dead Ends...

Dark Charries.

Episode.1...世紀の死闘.

プロ棋士がテーブルに着く。

「さあ、今回起きた事件は他でもない。アマチュア棋士との世紀の対決だ」斎藤が述べた。「ここに一つのテーブルがある。このテーブルで延宴デュエルをしよう」

「いいとも」アマチュア棋士がった。「一つ知りたいことがある、良いか?」

「並べよう。私はある特殊な能力を使う。レガリアといってね。面白い手品なんだよ……分かるかい?」

 すると炎の形をしたエンブレムのような玉璽レガリアを頭に取り付ける。玉璽レガリアが頭脳のシナプスを駆け巡る。「eins zwei , cpu…καλημέρα ・υφήλιος〈カリ・メラ・イーフィリオス〉」

 「質問というのは他でもない玉璽レガリアの件だ―――両者にその力を共有し具有する形を取りたい。その玉璽レガリアの効果はなんだ?」

 「一つ」斎藤は謳うように語る。「我馳せ参じる時、ダビデ像の彫刻iconic clockを時計として置き、時を調べ思考の旅へと出よう」

 「二つ」斎藤は続ける。「将棋とは価値の相補的交換により成立するテーゼである。アンチテーゼとは敗者の存在、位置、ベクトルに挙げられるが、敗者には銀のイカロスの像を賛美として与えよう」

 「使える炎の玉璽レガリアの手数は一手のみ」斎藤はくるくると五線譜と音符を黒板に書いた。「ただし炎の玉璽レガリアを使いし時、絶対的読み、捌き、寄せ、詰めろを貴方に授け給いし時、エンブレムは秘密をダビデ像の中に浮かんでいる水の中へと封入する、これが¨闇の炎による裁きの封じ手¨」

「それでいい……始めよう。死と生の隣り合わせの過酷なレースの果てに輝きを掴めるのは誰だろうね」

「知ってる限りでは、このレガリアは、人の心の闇を切り裂くために存在する」斎藤は言った。「第二次世界大戦直後、日本兵が遊戯として、アメリカ兵の国宝を刻み込んで作られし、美しい炎の刻印―――それをメルティ・レッドと言う。この炎を纏った者は命を縮めて、あらゆる遠大で広範な読みを手にすることができたという」

 「知に死に給うことなかれ―――我が名は、王城守。叔母の遺言のみ胸に預け馳せ参じる。一局、いざ、参らんことを。さあ、勝負しようか、斎藤一」

 それが、我々の世界の会話の断片―――。

 世界を上り詰めるための、モードを定めた。それは、とある事件〈ライブ・オア・デッド〉事件が起こったのがその由来だ。

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