小学2年生(7歳美男児)とデートしちゃったショタ好き女子大生ですが、これ……犯罪じゃありませんよね?

小糸 こはく

第1話 幼い男の子が好きです!

 おさない女の子に興味きょうみがあるだんを、『ロリ男子』というらしい。

 はい。キモいキモい。


 そして幼い男の子に興味があるじょを、『ショタ女子』というらしい。

 はい。キモい、キモ……い……。


 はい! わたしキモい『ショタ女子』です!


 すみません、ごめんなさい。でも幼い男の子が好きなんです、大好きなんです!


 もちろん、手は出してませんよ? だって犯罪ですからね!

 妄想しているだけです、妄想!

 どのような妄想かといいますと、


 笑顔がかわいい彼が小学生になった、お祝いのデート。

 半ズボンから伸びる細い脚には大きめのスニーカー。靴下は白がこうですが、なしもありです。

 ○○くん♡ なんて甘い声で名前を呼ぶと恥ずかしげにはにかむのがいいですけど、生意気そうにわたしの名を呼び捨てで返してくるのもいいですね!


 手を恋人つなぎにして、街を散策さんさく。ひとつのソフトクリームをふたりでめあって、「おいしいね♡」って笑顔を交わしたり。

 ふとした瞬間に見つめ合って、名前を呼んでもらう。「ちゃん付け」がいいしょうか。それとも呼び捨て?


 いやいや、外では「おねえちゃん」なのに、部屋でふたりになると名前を呼びすてにされるのもそそられます。

 わたしも外では「くん付け」なのに、部屋でふたりなると「さん付け」で甘えてみたり、頭をなでなでしてもらったり♡


 デートが終わって、わたしの部屋に。手作りした入学お祝いケーキを食べてもらって、「おいしいよ。ありがと」っていってくれた彼のほっぺにチュー。

 すべすべフニフニのほっぺへのキスを彼は「くすぐったいよ」と笑って、「チューは、こっちがいいな」。彼はわたしを見つめてほほむと、小さな唇をわたしのそれへと……って、きゃあぁーっ♡


 と、まぁ。そんな妄想です。

 ショタ女子としましては、ごく普通のものです……普通、ですよね? ショタ女子はみんな、寝る前にこんな妄想してますよね?

 わたしは中学のときから、ほぼ毎日してますけど。


 とはいえ、現実ではなにもしてませんよ?

 大学1年生。18歳のわたしは成人です。成人と未成年とのチューは違法です。犯罪です。

 ……ですよね?


 ショタ女子向けの18歳以下は買えない本やグッズは買っていますけど、それは合法……ですよね?


 で、でも……。


『男児 水着』


 3ヶ月ほど前、大学入学のお祝いに買ってもらったハイスペックPCは、わたしという主人を持ってから『このようなワード』検索での画像ばかりを表示させられて、勉強にはほとんど利用されたことがないかわいそうな子です。


 だけどわたしも脳みそと性癖がかわいそうな子なので、許してください。ただの水着画像ですもの、見てドキドキするのは違法じゃないでしょ!?

 最近はAI生成のすんごいのもあったりしますけど、それだってまだ規制きせいされてません! まだ合法なんです!


 ま、まだ……近々、規制されそうな気はしますが。

 だって、きわどいのもありますよ? AIにとってはただのデータでしかないでしょうけど、わたしのようなアレな人間には、心臓が壊れちゃいそうになるものだってあります。


 だけどわたしだって昔からだったわけじゃなくて、きっかけがあってなったんです!


 ……と、いいたいところですが、中学生のとき気がついたらショタ女子でした。

 クラスの男子には全く興味がなくて、小学生……とくに6・7・8さいくらいの、低学年の男児にドキドキして、ときめいていました。


 なのでわたしに、ショタ女子なったきっかけはありません。

 生まれつきなんじゃないでしょうか?


 ちなみに『小学生の男児にドキドキ』は、大学生になったいま、重症化してる気がします。

 なんといいますか、こだわりがですね? 強くなってるんです。


 以前は小学生全般だったドキドキが、最近は低学年(1・2年生)じゃないとときめかないようになってるんです。

 これって重症化ですよね!?


 低学年のおとこの子が好き。

 好きなの!


 ……あー。

 もう、どうしようもないですね、わたし……。

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