第一章付録a 第一章の主な登場人物
備忘録的に主な登場人物をまとめました
外見がわかりづらいということで、少し補完しました(2024/09/18)
■〈放浪の魔女〉イズミ・アルコット
本物語の主人公。〈放浪の魔女〉として知られていた(現在は知る者の方が少ない)。現時点で1247歳。外見は27歳。長身(172cm)。〈世界渡り〉と呼ばれる転移者。物語中で最初から最強の女魔法使い。
今は滅んでしまった〈旧帝国〉で〈大魔法〉を習得した。魔法に関しては生きる大図書館。現在の目的は世界から魔法が失われた理由を探し、かつての魔法が力を持っていた時代を取り戻すこと。
オリジナルの魔法を含め、多くの魔法を両手のリングに収録している。
転移前の記憶はだいぶ薄らいでおり、特に転移前の世界に執着はない。
外見:
髪型栗色のショートウルフに明るいメッシュが入っている。目はやや垂れ目。上のまつ毛よりも下まつ毛が目立つ。鼻は目立たず。唇は薄め。骨格ナチュラル。スレンダー。肌色やや濃い目(旅を続けた結果。この世界には日焼け止めがないので)。両手の全ての指に細めの三連リングを嵌めている。耳はピアスを左右に三つずつ。ネックレスじゃらじゃら(どれも魔法用)。アースカラーの革鎧とダブッとしたシルエットのインディゴカラーのズボンの上に、灰色のウール製ローブ(ポケットあり)を羽織っている。色の抜けたインディゴカラーのとんがり帽子(歪んだシルエット)に色とりどりのパッチが沢山付けられている(これも魔法用)。腰には革製ポーチを左右と後ろに合計三つ。靴は茶色のサボシューズ。
■〈ブルードラゴン〉アルゴー
2000歳超の青い鱗を持つドラゴン。物語の舞台となっている大陸では最も年長。単純な攻撃力でいえば物語中最強。ただし無駄に攻撃はしない。
百年ほど前に〈虚無〉との戦いで深手を負い、精霊との交渉ができなくなった。イズミの協力により、風の大精霊と結ばれた。イズミには大変感謝をしている。
ドラゴンの姿から人間の姿に自由に化けることができる。人間の姿でイズミと共に世界を回る旅に出た。子供(〈猫ドラゴン〉ノアール)がいる。
外見:
全長十五メートル前後。蝙蝠のような一対の巨大な翼を持つ。真のドラゴンになってからは、ブルーに透明なコーティングをしたような鱗で全身を覆われている。瞳は金から緑色のグラデーション(光の様子で変わる)。これはノアールと共通。
人間の姿を取っている時は、黒いテールコートや細いストライプの入った落ち着いた色の細身のスーツを身につけている。気まぐれに色々と服装を変えるが、以前見たことのある人間の上流階級(とその使用人)の姿を真似しているため。なお、旧帝国の皇帝の衣服も再現できる。鍛えられた体に、ウェーブの白髪、刈りそろえられた白い髭。やや神経質そうな顔立ち(ただし中身は全く神経質ではない)。外見年齢は七十歳程度。
■〈猫ドラゴン〉ノアール
アルゴーのドラゴンズドロップ(ドラゴンの体から出力される物質化された魔力の塊)から生まれたまだ幼いドラゴン。実質的にはアルゴーの息子。56歳。ドラゴンとしては生まれたてほやほやの若さ。大陸で一番若いドラゴンである。
外見は大柄な黒猫(短毛種)で、背中に一対の蝙蝠の羽が生えている。瞳は金から緑色のグラデーション(光の様子で変わる)。長い尻尾がある。アルゴーよりは常識を弁えている。
■風の大精霊
精霊には固有の名前がないので、「風の大精霊」「風の大精霊様」などと呼ばれる。アルゴーの妻としてアルゴーの半身を形成している。
実はアルゴーより歳上だが、個の集合で一貫した記憶がある訳ではない。大精霊になってからは200年ほど。人間とは直接意思疎通ができないので、眷属として白フクロウ(こちらも名前がない。イズミは「大精霊様」と呼ぶ)を通じて会話をする。
■ユーフィー・アルコット
イズミの最初の魔法の師匠。優しいが厭世的な賢者。イズミを後継者として認め、あらゆる所持物をイズミに譲った。〈大魔法〉と呼ばれる魔法群を世界にもたらし、帝国の発展に尽くしたが、人間関係に悩み出奔、その後孤独に塔で魔法研究をしながら暮らしていた。
■リラカ・ホワイトビーチ
エルフ。中央大陸の北東部にあるベルトの街から一日ほどのところにある大森林に六百年前ほど住み続けるエルフ。五百年前に発生したエルフの〈大移住〉の後も中央大陸に住み続ける。森の管理人。かつてホワイトビーチ氏族はシラカバの樹の多い大森林に集落を作って住んでいたが、三名を残して〈大移住〉した。そのうちの一人。残り二人は現在大陸を放浪中(30年に一度ほど帰ってきていたが、今は音沙汰がない)。
外見:
長身(190cm)。細身だが筋肉のついた体つき。普段はライムグリーンのコートに同色のパンツを身につけている。さらに同色のつば広帽子を目深に被り、黄色いスカーフを巻いている。服装の色を基本的に同色でまとめるのはエルフ(ホワイトビーチ氏族)の伝統的な風習による。旅の荷物は大きめのリュックサックにまとめている。首から猪の牙のペンダントを下げている。
■ホーバー・ゼンセイ
ベルトの街の魔法ギルドの長。優秀な魔法使い。年齢による衰えを感じ、引退を考えている。イズミ一行が〈虚無の騎士〉を封印した後で、領主からイズミとのトラブルを咎められ、ベルトの街を離れることになる。
■〈虚無の魔女〉アンジェリカ・エーレンバーグ
イズミの二番目の師。イズミと同じ〈世界渡り〉であり、自分の元いた世界に戻ろうと、大量の魔素を集積している。魔素を必要とする生命体は死亡するか〈虚無〉化し、さらなる魔素を収集して彼女に貢献している。旧帝国滅亡の原因であり、アルゴーの仇でもある。寿命の延長を餌として一部の人間種をたぶらかし、軍を組織してエルフ・ドワーフ連合軍と戦争中。
■虚無の騎士
ベルトの大森林付近で目撃されている。ベルトの街の領主が斥候部隊を出したが敗北。逃げ帰った。ただし人間種は虚無化しないので、被害としては負傷のみ。過去に〈エルフの森〉を虚無化した実行部隊長だが、今は身体組成が限界で衰えている。
イズミ一行に拿捕されて鉛封印されている。
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