強キャラ

 光。

 

 十数秒遅れてゴロゴロと音が聞こえる。

 

 光。光。光––。

 

 何度も何度も何度もゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロドンッ!!!!

 

 ス「なんだぁ!?」

 

 アヒルの様な声を上げる大空スバル。

 

 ぺ「不味い。ぺこただでさえこの暴風の中、人なんて飛び出せば飛んで行きそうなものぺこなのに」

「ムーナ!!大丈夫ぺこか〜!!!」

 

 近くに連れて来たムーナ・ホシノヴァに安否確認を取る。

 

 ム「シャチョウ!大丈夫です!」

 

 すると元気な声が返ってきた。

 

 ぺ「良かったぺこ〜。」

 

 光。次いで聞こえて来る雷鳴を待たずして、ムーナは決意した。

 

 ム「スミマセン。」

「私、外に行って来ます。」

 

 え?と声に出してしまう兎田建設のシャチョウ。しかしムーナは止まらず、

 

 ぺ「ムーナ!!!」

 

 ダッt

 

 ムーナは外に出ると、暴風雨に呑まれながら、天に手を翳す。

 

 すると、暗雲が避け、月の姿が露わになる。

 

 風が弱まり、ムーナは、更に、空を飛んだ。

 

 そして、あの天を衝く巨人の下に行った。

 

 ぺ「クッソ〜こうなったら、ぺこダムに搭乗してあの巨神を止めるしかねーぺこ」

 

 誰に命令してんだと言わば、

 

 ス「直ぐに乗るっスよ!」

 

 其の声には先達としての重みが乗っていた。

 

 ぺ「了解ぺこ!」

 

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