ぺこランド

 マリン「–––って云う訳でさ、其の二人に返り討ちにされたんだよね〜。」

 

 ぺこーら「成る程ぺこ。」

 

 るしあ「でもマリンも凄く頑張ってたよ〜」

 

 カチャ カチャ

 

 運ばれて来る取り取りにカッティングされた人参料理と、遠方の大陸で貿易で手に入った香辛料で出来た郷土料理に舌鼓を打ちながら、宝鐘マリンは、子供時代の親友であり、特別に近くの河口に船を留めてもらった兎のプリンセス・ぺこーらと話を続けた。

「で、最終的にどうなったの」

 

 マ「最後は騎士団員が持って来た大砲とウチの大砲の撃ち合いになってさ、船はボロボロ。向こうも向こうでかなり、損害を出したみたいだけど、あの岸辺がボコボコになっただけだと思うし…何だかな〜」

「最近、鮫・運・は良かったんだけど、どうにも人相手に調子が悪くなると言いますか。」

 

 ぺこーら「其れは大変だったぺこね。」

「でも喧嘩は良くないぺこ。」

 

 彼女達が集まるといつもぺこーらは取り仕切れるのだ。

 

 ただ、世界はそう単純では無かった。

 

 問題を話し始めたぺこーら。

「最近さ〜、ウサ建の社員のムーナって娘が何者かに狙われていて、森の方から怪しげな視線がするとか何とかでさ。」

「森の方に行ってみて確かめて欲しいぺこなんだよ。」

 

 マリン「お安い御用だ。その位なら何とかしてやる。」

 

 るしあ「そうだね。ぺこーらのためにも頑張らないと。」

 

 ぺこーら「本当ぺこか!?ありがとうぺこ〜。」

 

 こうしてマリン達は、問題となる森の奥に潜む珍獣・猛獣達のお噺について、関わることになった。しかし、相手は歴戦の猛者。一筋縄で行く筈もなかったのである。

 

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