なうろーでぃんぐちゅう……
@GPT00
トラック1 終業式の後の二人
登場人物
ひな 女子高校1年生
相手 男子高校1年生
家が隣同士の幼馴染
【SE: 教室のチャイム、ガヤガヤとした声】
(正面・中)
「やったー!終わった〜!明日から夏休みだぁ!
待ちに待った夏休みがついに来たよ!
そりゃもう夏休みは夏休みでしょ!
予定はもういっぱい詰まってるんだから。
そうなんだ、今日はもうまっすぐ帰ってこいって言われてんの。
うん、みんなも元気でね。
そりゃそうだよ、一緒に帰るんだから。
仲がいいっていうか、もう家族みたいなもんだし。」
【SE: 近づいてくる足音】
(やや左・近)
「ほらもう準備できた?一緒に帰るよ。
こんなか弱い女の子を一人で返したら危ないでしょ?
何いってんの。高校1年生なんて一番危ない時期じゃん?
俺も同じだって?
それでも男の子なんだから私より強いでしょ?
え?合気道でボコボコにされてる?
合気道は人をボコボコにするものじゃないから。
相手の力を利用して返すだけでしょ?
だからそれは自分の力ってことなんだよ。
私に言われなくたってよく知ってるでしょ?
ふふふ。まあそんなことは気にしない気にしない。
もう学校から解放されたんだから、帰るよ!」
【SE: 教室を出る音、廊下のガヤガヤ】
(左・中)
「あ、先生さよーならー!先生も夏休み楽しんでくださいね。
忙しい?先生は辛いですなあ。
えっ、宿題?あはは……頑張りまーす!
伸ばさない?
はい、頑張ります!
じゃあまた二学期に!」
【SE: 外の音】
(左・中)
「いやー先生に捕まるとは思わなかったわー。
自分から声かけてた?
そうだったっけ?
先生には挨拶しないとね。いつもお世話になってるし。
迷惑?迷惑なんてかけてないよ!
先生とは仲良しなんだから。
それにしても、外めっちゃ暑いなー!
なんかやっぱかき氷でも食べたい気分じゃない?
そういやさ、ちょっと先にお店できてたじゃん?
あそこのお店行こうよ。
まっすぐ帰るんじゃなかったって?
まっすぐは帰ってるから平気平気。
(正面・近)
「寄り道しちゃいけないとはいってないからね!」
【SE: カランコロンとお店のドアが開く音】
(お店に入ります 正面・中)
「わーすっごい可愛いお店だね。
あ、二人です。
空いてる席どこでもいいんですか?
うーんと、じゃあカウンターでもいいですか?
ありがとうございます。
ほらここにしよう!」
(カウンターに座って話します 右・中)
「さー何にしようかな?
わーすごいこれ季節限定商品だって!
桃のかき氷!もー絶対おいしいやつ!
見て、桃が丸ごと一個!めっちゃかわいいじゃん!
うわーめっちゃ迷っちゃう。
こっちも美味しそうだし、
これも美味しそう。
ねえ、どれにしたらいいと思う?
自分の好きなのって、もー冷たくない?
夏だからちょうどいいって?
そういう問題じゃないってば。
そういう自分は決めたの?
ひなが誘ったんだから先に決めないとって?
えー迷うー。そう言われると余計全部食べたくなっちゃう。
うーん。どうしよーかなー。
これも美味しそうだしなあ。
でもそっか、期間限定だもんね。
よし決めたよ!
私は季節限定の桃のかき氷にする!
ほらー私もちゃんと決められたじゃん?
で、どれにする?
練乳小豆にするの?
ふふふ、渋いねえ。
ひな好きでしょ?って?
確かにそれと桃のと迷ったんだけど。
それくらいわかっちゃうかー。
ふふふ。もう長い付き合いだもんね。
じゃあそれにしよう。
すいまーせーん、注文お願いしまーす。
あらら、聞こえてました?
はい、じゃあそれでお願いします。
うわーめっちゃ楽しみ!」
【SE: 氷を削る音】(正面・遠)
(右・中)
「そうこれが見たかったんだよねー。
氷が削れる音ってすっごく気持ちよくない?
うん、私結構好きかも。
どこで聞いた?
うーん、わかんない?
でも家でもやったりするし、
夏祭りとかでもシャカシャカ削ってくれるくない?
そういうとこで聞いた音が好きだったんだよ」
【SE: かき氷を前に置く音】
(右・中)
「わーありがとうございます!
すっご、めっちゃももでっか!
めちゃめちゃ美味しそう!
練乳小豆もめちゃめちゃボリュームあるし、
美味しそう!
じゃあ食べよう!いただきまーす!」
【SE: かき氷を食べる音】
(右・中)
「うーん美味しい!桃が甘い!
当たり前?
でも桃が甘いんだよ!
かき氷もフッワフワで桃のシロップもかかっててこれは神だね!
ほらアーンして、
神を分けてあげよう」
(正面・近)
「はい、アーン」
【SE: かき氷を食べる音】
(右・中)
「ほらほらー美味いだろう美味いだろう!
ひなが作ったわけじゃないって、そうだけどさ、
選んだのは私だからねー。
神の味わいを感じられたのは私のおかげでしょ?
ふふふ、素直でよろしい。
美味しいねー」
【SE: 小皿を置く音】
(右・中)
「わあ、ありがとう、分けてくれるんだね?
そんなー食べたそうな顔してないってば。
ああーごめんごめんって、いらなくないから。
はい、食べたかったんです。
分けてくださってありがとうございますう!
ふふふ。じゃあ練乳小豆も頂いちゃいます!
うわーこれはやばいね。
桃の甘さとはまた違った小豆と練乳のハーモニー。
口の中で溶けていく氷の冷たさが、
より甘さを引き立ててていくよ。
氷もふわふわだし、すごいね。神だね。
神の味わいを味わえたのは俺のおかげだって?
まあー確かに、これは悔しいが認めざるを得ないわ。
ふふふ。ありがとう分けてくれて」
(楽しそうに、右・中)
「ねぇねぇ、それで夏休みの予定どうする?
キャンプはマストだからさ?
星空の下で寝るの、楽しみだよね。
お父さん張り切っちゃってるからさ。
ふふふ、毎年の恒例だしね。
それに花火大会も行きたいしなー、
今年は浴衣着て行こうよ!
そうだよ、これ絶対だから、約束だよ。
神の味食べられたんだから!
ふふふ。素直でよろしい!」
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