異世界より返り咲くはTS転生したと思っていた男の娘による自由奔放生活物語

K2(けにー)

第1話

現代日本から異世界へと転生し、色々あってちょっと過去の日本に再転生(パラレルの方だったが)を経て、ようやく女の子になる願望が叶った…!


と思ったら、まさかの男の娘で草。


でもまぁ折角かわいい男の娘に成れたのだから、もう実質女の子って事で、今世を自由に楽しもうと思う。


付いてることは、お得って思うことにするよ…


そう誓った、目を覚ました小学4年生の俺もとい私であった。




*****




「う~ん…かわいいなぁ私」


如何もみなさん、こんにちは。夜櫻真希よざくら まきと言います。


今私は風呂場の全身鏡の前に全裸で立ってますが、股間に息子が存在するだけでそれ以外は完全にボーイッシュなスポーツ系女の子。


それも超ベリーかわいい美少女…年齢的には美幼女か。


見た目といい名前といい…ずいぶんと女の子らしいものですよね?これでも息子が存在する通り、生物学的には男性に該当します。


所謂”男の娘”ってやつですね。


ただ、髪がショートだったりと自分の好みとは違う部分があるので、そこを直して行こうと思う。


冒頭でちょっと話したと思うけど、この世界は現代日本のパラレルワールドである。何が違うかというと、3年前にダンジョンやステータスが出現したらしい。


私が異世界に転生する前の世界では、この年代でもダンジョンなんて出てなかったからパラレルと判断したって訳ですよ。


現在の世の中はステータス主義なるものが芽生えているらしい。能力主義の先みたいな思想だ。嬉しいことに、私の場合は異世界でのステータスを引き継いでいる。


多分、この世界で一番強いと自負できる。地球全体に広域探査掛けても私より強い人(または生物)が確認できなかったし。


お陰様で魔法なども余裕なのだ。


だからこんなことも出来る。


変成魔法で髪をお尻辺りまで長くする。

序に黒髪の髪質もツヤツヤのサラサラに仕上げた。

前髪の右側一部に白いメッシュも入れる(単純に毛根から白髪化。その他の色相にも対応するが気分でないので入れない)。

肌質もきめ細かい瑞々しく透明感のある白い肌へと改善。

目の色も唯の黒色から、アメジストの様な紫の虹彩に。

二重処理。

骨格も若干変化を加える。

女の子の様に甘い体臭にする。

産毛は不必要なので排除。

他にも各部位のムダ毛が生えないように脱毛状態にしておく。

ホクロも取っておく。


「あ、でもここにはホクロを…」


私、泣きボクロ大好きマンなので、左目下辺りに追加しておく。うん、さらに可愛くなった。個人的には大満足な人体改造です。


本当はおっぱいも大きくしたいところだけど、まだ小学生だし一応男なので今はやらないでおく。


将来的にはやりたい。


でもちょっと欲しいなぁ…少し盛るか。男水着チャレンジをやってもギリギリバレない程度の貧乳にしてみる。


触れると柔らかく感じる…事はないが少し膨れた気がする程度。まずあるのかないのか見分けが付かない。


絶壁となだらかな丘の中間サイズくらいかな?今はこれで十分だろう。


あと、声。高めだけど流石に男だと分かる声色だったので、声帯も弄って女の子のように鈴を転がすような声に変声しておいく。


「あ〜、あ〜…」


自分の声を風魔法で波長を記録し再生スマホがないためし、確認。


「完璧」


ママキャラ(若しくはお姉さんキャラ)を幼くした感じのアニメ声だ。私、こういう優しい声色大好きです。


後は服関係。


記憶を取り戻す前の私は、女顔がコンプレックスだったらしい学校で結構いじられていて自身の容姿に嫌気を感じていたので、できるだけ男らしくあろうと、年齢相応のかっこいい服記憶を取り戻す前の自分がそう思っていたを着ていたが…今の私的にナンセンスである。


ドラゴンがデカデカとあしらわれたTシャツとか…裁縫セットのアレかよと言わんばかりのダサさ。笑える。


可愛い私には可愛い服が似合う。


…残念ながら、そんな服はないので、買ってもらうしかない。


「ただなぁ…今世の家族はそれほど裕福じゃない」


お父さんもお母さんも朝から晩まで働いている割に、いっちゃぁ何だが貧乏に片足突っ込んでる。税金も多く分取られるから金が貯まらない。


おのれ政府、今世でも増税しやがって…


とまぁそんな状況なので、両親に対してお小遣いを強請るのは憚られる。だから短期的・瞬時に得られる方法を試しますか。


私はあるスキルを使って、無地のマシな服を着て目的地に向かった。




*****




「すみません〜。これください」

「はい200円ね。どうぞ」


何を買ったか?それは、スクラッチ式の宝くじである。


受け取った一枚のスクラッチを削る…よし3等。5万円だ。全く、ちょろいもんだぜ。


種明かしをしよう。まずは、即日即金で受け取れる最高額である5万円(場所によっては10万円もあるが近くにない。ある場所に時空間魔法による転移で移動もできるが、そこまで労力をわくほどのことでもない。)のくじを広域探査で見つける。そのくじを近場の売り場に転送する。それを意図的に購入する。


というもの。


スキルさえあれば誰でもできるバレない方法です。


近年スキルを使った犯罪が多く発生しているようで、警察なども対策を講じている様だが、異世界仕込みの様々な偽装・隠蔽・妨害・反撃・報復・破壊方法を知り尽くしている私からしたら、発展途上の魔法式捜査など障害にもならない。


科学捜査も問題無し。そもそも証拠となるものが残らないからね。


「当たったので換金をお願いします」

「おお!おめでとうございます…はい、どうぞ。無くさない様にね」


5万円の入った封筒をポケットに入れる…フリをしてアイテムボックスにしまう。これでお金ゲット。


可愛い服をそれなりに買える場所は…近場だと、レオンモールしかないか。資金も心ともないので高い服は買えないし、そっちで揃えよう。


自転車はあるけど、流石に女子※男子です小学生で向かえる距離ではない(ステータスを用いない常識的に考えると)ので、バスで向かう。駅から直通で行けるので楽だ。


「さぁて、どんな服があるかなぁ〜」


自分を着飾る。男の頃なら今も男だが適当で良かったファッション。それを楽しみに感じるなんて…女の子男の娘最高だね。


レディースを見回る。


眺めながら、今回のショッピングの資金運用についてルールを決めた。


まず、資金が心ともないのでアレコレ好き放題に購入することは不可能。なので、めっちゃ欲しい‼︎と思ったお気に入りを一着だけ購入し、余った資金で普段着等を揃えようと考えた。


お気に入りの一着…どんなジャンルがいいだろうか。今の私だと大抵なんでも似合いそうだが、私にも好みがあるだろう。


…ある、のだが…今更だけど、私は女の子大好きなのにも関わらず、服のジャンルとか全く知らない事に気づいた。いやまぁスク水とか、メイド服とか大好きだけど日常的に着るもんじゃないじゃん?


「…本屋行こう」


一旦、服のウィンドショッピングを中止して、最新のトレンドだったりの情報収集を目的にファッション誌コーナーに向かった。


スマホがあればこの場ですぐに調べられるのだが…もぅ自分で作るか。


「へぇ〜今はこんな感じのがトレンドなんだ」


シンプル。カジュアル。ガーリー。なんか物足りない。もっとゴテゴテしたのとかないか…おっ?


「…いい。いいじゃん」


見つめるファッション誌の数ページに記載されていた、ピンクや白黒が目立つ地雷系や量産系と呼ばれるファッションの紹介コーナー。


これよこれ。なんかめっちゃいい。こういうのを私は求めていた。


これを探しに行こう。


真希はファッション誌を置いて、本屋を後にした。




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k2(けにー)です。

新作を久々に投稿です。

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(感想は読みますが基本返信しません)

宜しくお願いします。

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