第19話 警察官と共感した日❷😀
前回、共感した嬉しい話をしようとしたら、前段が長くなり、正直、感動が薄れてしまう。いかんいかん。全く遺憾に思います。ただテンションを思い出しながら書いていくので、宜しくお願いしたい!
◆ ◆ ◆ ◆
巻き戻し。キュルキュルキュルキュル。キュルキュルキュルキュル。
昼過ぎ、散歩した帰り道、近くの警察署に、おれは乗り込んだのだ。
読んでいる方は、やばい奴だと思うでしょう。警察署に日曜日の昼過ぎに突然飛び込んで行く中年男性。
俺も入って行きながら「すいません自首します」ってドラマのシーンを思い出していた。いやいや、自首するような非行を行っておりません。
「私の身分証です。木村といいます」
警察署に入るなり、私は受付相談窓口に、躊躇なく自分から身分証を見せる。警察官は、何かにつけて身分証を見せろと言うから、先に見せるほうがムカつかないのだ。ふふふ。
間髪入れずに要件を言う。タイムイズマネーだ。
「交通規則について聞きたいんです。なんかルールがわかんない道路があって…」
「ええ。どこですか?」
親切に警察官はグーグルマップを開けながら丁寧に確認してくれた。
「あのサイゼに行く手前の工事してるとこ、急に道が新しくできたじゃないですか。なんかよくわかんないんですよ」
おれが聞いたのは、まだ道路工事中の道。二つの道路が交わる道。つまり交差点なのだ。その道のどちらが優先なのかがわかりにくい。どちらにも停止線がないじゃないか、という趣旨の話である。
俺は運転が余り得意でないので、少しでも不安要素を消したい。ちょうど、通りかかった警察署を利用しない手は無い!と思ったのである。
クドい分かりにくい説明で申し訳ないが、わたしはこう話した。
「私としてはですね、優先道路の気持ちで前の車に続いてですね、直線道路を走っているんですよ。でも左側からも車がスピードを緩めずに走ってくるから、交差点の手前で危ないと思い、当然止まるわけですよ。でも判断遅れて、ちょいはみ出しちゃうんです。そのたび、相手に「ブブッ」って鳴らされるんです。でもなんか意味がわからなくてイラッとするんですよ。自分が優先かもしれないのに…って」こう、話した。
「ああああ。あそこはですね、まだ工事中で又少し変わると思いますが、確かにわかりくいです。木村さんは、直線道路のように思っているかもしれませんが、実は、少しそこは、右にカーブしててですね、そこは木村さんが、右折になるんですよ」
「はっ?!う、右折?」
「だから、止まってください。普通の右折と同じでですね」
図に書いて説明してくれた。
「う〜ん…もう一回行ってみます。わかって良かったです」
ただ、私がもっと嬉しかったのは、その先の警察官のエピソードだった。
「М市は道路わかりにくいんですよねえ。私、きたばっかりの時、高速の下道のところの、右折に戸惑いました。餃子の王将の方へ、右に曲がっていくとこです」
「ああ〜〜!めちゃくちゃわかる〜!あの道わけわからん〜!」
また説明が難しいのだ。
高速が上空にある、大きな交差点があるのだが、交差点がめちゃくちゃでかすぎて、右折合図が出てから右折すると、しばらく直進が長い。長さがあると、人間は、直進をしてる錯覚を起こす。しかし前が赤信号でも、自分は右折なんだから、ズンズン行かないといけないのだ。(当たり前だけど)
しかし、まあまあの人が、前にある赤信号でつい止まってしまい、道路中央に立ち往生するんだと。わかりにくいと、住民から言われると云う。
わかるわかる!俺も何回か立ち往生してパニクっていた道路なのだ!!
しかしだ。続けて警察官は教えてくれた。右折した先に「停止線」が有る場合は、停止しなければならないんですよ。そういう道路もあるんです。
それも、そのパターンは、すぐ近くにあると云うのだ。その今の話しの道路の少し先に行った交差点は、同じ道路幅なのに、そちらは停止線がある。つまり、右折後に再度、止まらないといけないのである。なんかムズい。
「それ、統一すべきだよ。みんな停止した方が安全だもの…」
「…わかりにくいですよねえ…」
つまりね、彼は、私が長年モヤッとしていた道路も、たまたまなんだけども、非常にわかり易く丁寧に解説してくれたわけですよ。なんと素晴らしいことでしょう。
「みんなわかりくいとこは一緒なんですねえ」
俺は深く頷くのである。人類皆兄弟。(じゃないけどね)
たまたま飛び込んだ警察署で、警察官と道路の分かりにくさで共感したというお話し。
「なんか嬉しい…幸せ」
キラキラキラーン✨️
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