第22話

 この状況を打破するためには?

 一か八か……。

 いやいや、自分だけが助かるんじゃなくて。

 みんなで無事に助かるには?

 

 はてはてはて?

 さあ、どうるすんでしょうねえ?


「あのー……そこの君?」


 うーん。


 この場合、瞬間的にSTRだけに異能の力を使って、テロリスト集団のリーダーを人質にしてしまうとか……。


 はて? なんか後ろから聞こえる?


「あのー、君を助けに来たんだけど」


 俺は間の抜けた声に振り返ってみると、そこにはアイドルグループSTARZM・4(スターゼモフォー)の恵美ちゃんがいた。


 と、恵美ちゃんの周りには、恵美ちゃんのファンと思える不気味な男二人が突っ立ってた。


「さあ、やっちゃって! 私のファンくんたち!!」 

「御意に!」

「御意!」


 不気味な男二人は、急いでテロリスト集団へと二手に分かれて走った。

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