第2話

 高校へ入学早々。死んだ。一目惚れだった。だけど、その子は本物の国民的アイドルグループのセンター。


 その名も佐江島 萌理。


 もう無理だろうが。

 なんだろうが……。


 墓場は用意したぞ!!

 さあ、いざコクってやる! 


 それから、高校二年の時に、夕日が映える放課後の教室の片隅で、二人きりになった。いざ……コクろうとして……そして……話そうとして……。


 でも、振り返った彼女の顔は……。

 

 フッ。結果、玉砕した。 


 楽しい高校生活をありがとうございました!


 だけど、その後に高校三年の異能科で、突然、俺にも強力な異能の力が!!


 その異能の力とは……。

 全国異能力試験でトップになれるほどだった。


「お兄ちゃーん……」

「あ、はい!」

「掃除しとかないと、ママにぬっころされるわよ」

「ああ……」

「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」

「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」


 俺は部屋の片隅に置いてある掃除機へと、トボトボ歩いて行った。


「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」

「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」


 妹が持ってきた箒とちりとりで掃除終了。

 ふう。これで部屋が少しは綺麗になったぜ。

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