昔々あるところでお爺さんとお婆さんがお供の選別をしていました。
お爺さんとお婆さんは鬼ヶ島に行くための準備を始めます。
鬼はそれはそれは強いそうですからお爺さんはとっておきのナイフと美しく光る宝玉を準備して、お婆さんは銃を新調しました。
道中の食料のためきび団子を作り家を出ました。
鬼ヶ島に行くために港まで時々刺したり撃ち合いながら歩いていると雉が話しかけてきました。
「お爺さん、お婆さん。どうやら君たちは鬼ヶ島に行くようだね。それならこの[ジーニアス雉]を連れていくことを進めるよ。僕が鬼の攻撃を分析してやろう。そのきび団子をくれれば仲間になってやろう」
「それならばこのきび団子をやろう」
お爺さんとお婆さんは雉にきび団子をあげました。
「う、う〜…」
すると雉は泡を吹き出しながら倒れてしまいました。
お爺さんとお婆さんは雉を回収し袋に入れて進んでいくと次は犬が話しかけてきました。
「お爺さん、お婆さん。2人で鬼ヶ島に行くって聞いたから僕も連れて行って欲しいな。僕は鬼に噛みついたり引っ掻いたりできるよ」
「そうかい。それはありがたいね」
お爺さんとお婆さんは犬にきび団子をあげました。
お爺さんの手から口で咥えるところで犬はある違和感に気づきました。
「このきび団子、毒が入ってる。匂いがする」
犬が言うとお爺さんとお婆さんは微笑みながら言いました。
「お前はどうやら気づいたようだね」
「ついに仲間に相応しいお供が出たようですね」
どうやらお爺さんとお婆さんはお供を選ぶためにきび団子に毒を混ぜ、試していたのでした。
見破ることができなかった雉は毒を口にしてしまっていたのです。
犬はお爺さんとお婆さんのお供についていくこととなりました。
横の川に流れる桃を横目に、さらに歩いていくと次は猿に出会いました。
「お爺さん、お婆さん。今度はおいらを仲間にしてくれよ。そのきび団子をくれれば仲間になってやるぜ。」
…へへへ。おいらはさっきのやりとりを見てたんだ。おいらが食べる前に毒だっていえば仲間にしてもらえてこっそり宝を持ち帰ればおいらは億万長者だ。…
するとお爺さんが言います。
「それならば、きび団子をやる前に条件をだそう。わしと戦って死ななければ仲間にしてやろう」
猿は焦りました。
そしてお爺さんと猿の戦いが始まりました。
お爺さんは得意のナイフで猿を斬りつけます。
猿も引き下がらず素早くお爺さんを翻弄します。
何分間か戦っているとお爺さんは言いました。
「どうやらわしはお前を甘く見ておったようじゃ。いいだろう。お前も仲間にしてやろう」
きび団子に毒が入ってると見抜き仲間にしてもらおうと考えていた猿は初めは驚いていましたが、最後には仲間にしてもらえたため喜びました。
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