mori-yori

第1話 去年のじぶん

わたしは一人、目の前にあるパソコンに向き合ってる。

ログハウスの珈琲店で深い赤色のソファー。

ロイヤルミルクティ。

耳にはイヤホンをして…

ほんとに、今

じぶんのことが分からなくなりそうになってて、ちょっと困ってる。

日々が追いかけてきて、わたしを追い越しそうな勢いで覆ってるよ。

ほんと情けないけど焦りが出てて、くるしいよ。これが生みの苦しみなのかな。

必死にじぶんをつなぎとめようとする。

今、目の前にあるしごと。完成させたい。完成したらうれしいのに、

それなのにうまくできなくて、思ったようにイメージしたとおりに進まない。

そんな気がして、こわくなってる。ように感じてる。でもほんとうは、できると思ってやっててちょっとほんとによくわからないよ…いよいよ困ってる。

行ったり来たり、全然違う方へ行ったり、「なんでこれをやりたいんだっけ…」やらなきゃいけないって思ったんだっけ。。。

天井でくるくる空調のプロペラが回ってる。

わたしもくるくる回りたいよ…。

もう、ほんとに終わらせたい。終わってくれ…。

じぶんに語り掛けても、手を動かさないことには進まないよね…。

進めるか。。。