ダメダメ御曹司だった俺が異世界に飛ばされたら、なぜかモテている件

第一章: 異世界への到着と新たな出発

運命の扉

　夜景が広がる高層ビルの最上階。俺はその窓から、きらめく街の灯りを見つめていた。遠くの光のようにどこかぼんやりとした不安。

　高いプライドと自信のせいで、自分の価値をいつも疑ってしまう。失敗を許せない性格なせいで、周囲の期待に応えようとは思いながら、常に責任を感じて苦しい。

（俺は将来、親父の企業を継いで、経済界を引っ張っていかなくちゃいけないのに、こんなことで疲れている暇はないのに…）

　連日連夜の挨拶回りなどで肩が痛い。今年大学を卒業した俺は、春から親父の会社で働き始めたばかりだ。

(受験でもスポーツでも、いつも親父の期待には届かなかった。この会社こそは…)

　そんな中、扉がノックされ、俺の秘書であるモモが元気な笑顔で部屋に入ってきた。彼女のショートカットの髪はサラサラと流れ、その明るい瞳には無限のエネルギーが宿っている。

　モモの豊かな胸と引き締まったスタイルは彼女の活発な性格そのもので、部屋に爽やかな風を吹き込んでくれる。

「ケイさん、また遅くまでお仕事なんですね！」

　モモの声は、明るくて力強い。彼女の存在が、どれだけ疲れを和らげることか。

「ケイさん、お疲れ様です。」

　もう一人の秘書であるリリーも、静かに部屋に入ってきた。彼女の控えめな美しさは、まるで淡い月光のようで穏やかな安心感がある。

　リリーの長い髪はしっとりと流れていて、ぱっちりした瞳は優しい。その豊かな胸元もしなやかな体つきも、穏やかな声も心にじんわり滲む。

　二人の存在は、俺にとっては大きな癒しだった。マッサージをしてくれるという二人にコーヒーだけ頼み(前頼んだらずっと胸が当たっていて辛かった)、まだ火曜なことに吐き気すら感じながら一瞬だけ眠ろうと目を閉じた。