本当の僕

嘘の自分

僕はいつだって普通にはなれなかった。みんなが普通に授業を受けてる時、僕はトイレにこもっていた。でられなかった。いざ教室に行けても色々な言葉をかけられる。上辺だけの心配、僕を卑怯だという声。どちらにせよ心無い言葉だ。僕はどんな言葉をかけられても笑顔で答える。そんな事をしてるうちに本当の自分の言いたいことなんて何一つ言い出せなくなってしまった。自分が生きてるかすら本当に自分なのかすらわからなくなってしまった。今これを描いてる景色だって数秒経ったらただの記憶。本当にあったかなんて定かではない。感じられない。多分僕は世界がモノクロになっても気づかない。気づけない。でも世界がモノクロになった日は僕が普通になれる日かもしれない。