第12話 いちゃもん事件
料理の出来ない彼女が新婚旅行から帰って来ました。
みんなにお土産を渡したり、幸せそうでした。
勿論こちらも良い気持ちです。
あまり細かい事を気にしない女性上司が意地の悪〜い顔で言いました。
「外で会っていた時と、一緒に暮らすようになると、お互いのアラが色々見えてくるでしょ?そういうのって、どう?」
まるで早く離婚しろと言わんばかりです。
料理の出来ない彼女は負けずに言い返しました。
「って事は、娘さん離婚しようとしているって事ですね?」
あまり細かい事を気にしない女性上司は目を丸くして言いました。
「うちの娘は離婚なんてしないわよ」
料理の出来ない彼女も負けずに言い返します。
「うちも離婚なんてしませんよ」
女性上司が食い下がります。
「分からないじゃない」
料理の出来ない彼女も食い下がります。
「そちらも分かりませんよね?」
女性上司が不思議でたまらないって顔で言います。
「どうしてそんな事言うの?」
周囲が見兼ねて仲裁に入ります。
「〇〇さんが、そういういちゃもんみたいな事を言うからこんな事になっているんですよね?」
女性上司はまるで理解できないって顔をして去って行きました。
そしていつまで経っても拗ねた顔で過ごしていました。
シュークリームを山のように買ってこないだけ、マシでした。
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