6話 TSの犯人?
今回セリフがメインので読みづらいかもしれません…
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1時間目から4時間目まで順調に終え、ようやく1日の半分が終わった。
4時間目の後には昼休みがある。当然みんな自由に
ご飯を食べるのだが、どうやら今日はいつもと違うらしい。
席で1人で食べるつもりだったのだが、瑠奈、茜さんに続いて、他のクラスメイトまでもが僕の席の周りに集まって、皆で食事を…ということに。
1人で食べる方が食べる方が好きなんだけどな…
まあたまにはこういうのも良いかな…と軽く考えていた僕の鼻っ柱をクラスメイトの言葉がへし折った。
「ねえねえ、瑠奈さんと未来ちゃんって姉妹なんだよね?いいなー…瑠奈さんが羨ましいよ…」
「ん?そーだよ!
「羨ましいよ〜こんなに可愛い妹が居たら、私壊れちゃうかも!」
「あれ、そういえば…」
と、1人の
「瑠奈って、お兄ちゃんも居たよね?」
「あー!確かに!『自慢のお兄ちゃんだ』ってよく自慢してたよね?」
自慢してくれてたのは嬉しいけど…これ僕が男って
バレるのでは…?
「あーお兄ちゃんね?お兄ちゃんは未来ちゃんと入れ違いになって、逆に別県に引っ越したんだ〜だから寂しいけど会えないんだよね…」
と、瑠奈が咄嗟にアドリブを効かしてくれたおかげでどうにか誤魔化せたようだ。
「へ〜そうなんだね、1回会ってみたかったな〜
未来ちゃんも会ってみたいよね〜?」
と言いながら僕の頬をつんつんしてくる。
『このままだと貞操がやばい』と童○の勘が教えてくれる。僕が取るべき行動はただ1つ。
そう、戦略的撤退だ!
「あっ逃げた…いや逃げ方も可愛いな?」
体が変化から慣れてきてものの、まだ全力で走ると
転んでしまいそうなので、どうしてもちょこまかした
動きになってしまう。
◆
どうにか校舎裏まで逃げてきた僕の目に止まったのは、『噂の花壇』と、その世話をするやや長身な女性。向こうも僕に気づいたのか軽くお辞儀をしてから
花壇の方を向き直す。
僕としては、「この
「あの、この花壇って貴女が管理してるんですか?」
「…?あぁ、はい、そうですよ。私1人が管理しているんでは無く、何人かで管理をしているんですけどね…?実は最近その人達が学校に来ていなくて…」
「これについて私は願い事が関係しているんじゃないか…と考えているんです。」
…?願い事?って僕のせいなんじゃ…
「あ、すみません、見た感じ1年生の方ですよね?
願い事っていうのは、この学校に伝わる七不思議の
1つです。花壇に向かって願いを言うと、その願いが叶う━━というものなんですが…
よく悪ふざけで変な願いをする人がいるんです。
所詮噂だろ〜って軽い気持ちで願いを…って感じに。実際ただの噂に過ぎないんですが…実は何年も前に
前例があったみたいなんです。
それ以降はより信憑性が増して、花壇に訪れる人が
増えてから問題が繰り返されているようなんですけどね…
あ、ごめんなさい…どうでもいい話でしたよね…」
「え、いや…凄く気になる話なのでもっと聞きたいです!」
それにTSについて何か知れることがあるかもしれないしね
「あ、ありがとうございます…?
えっと、そもそも願いを叶えているのは学校に住み着いた霊のようなんです。そのせいか願ったものとは
違う物を勝手に叶えてくるらしいんですよね。
例えば、過去に『彼女が欲しい』と願った生徒が居たらしいんですが、結果的にその生徒は『猫』にされてしまったようなんです。怖いですよね…」
すっごい僕の現状に似てる気がする…じゃあその生徒がどうやって元に戻ったのか聞けば、
僕も戻れるんじゃ!?
「その後その人はどうやって元に戻ったんですか?」
「えっとですね、この話には説が沢山あるんですが、
『願った事を達成すると戻る』というのが1番有名な説ですね。
ただここでややこしいのが、『現在の状況』を基準にするそうなんです。なので『猫』ならば、
『メス猫』を彼女とするそうなんです。
あ、ちなみに…人間関係などについての願いは
さっき言った通りに『姿が変わる』そうなんですけど、例えば○○君を56したい。とかの他人に害がある願いは、『自分にそのまま返ってくる』ようなんです。」
なるほど…つまり僕は「友達をください」って願ったから、友達を作れば良いのかな…?
「なるほど〜ありがとうございます!凄く面白かったです!あの、最後に名前を聞いてもいいですか…?」
「全然いいですよ!私は
「僕は佐藤未来です!」
「佐藤…もしかして瑠奈ちゃんの妹さんですか…?」
…?なんで分かったんだろうか…いや僕は兄だけど!
「は、はい。よく分かりましたね…?もしかして瑠…
お姉ちゃんと友達なんですか?」
「私の妹が瑠奈ちゃんと友達でよく瑠奈ちゃんの話をしてたんです〜そういえば未来ちゃんの話もしてたよ?」
「僕の話も?」
「はい。『外で友達の妹に会ったんだけどちょー可愛かった』って言ってましたね。でもこう見ると本当に可愛い…茜の言う事も分かるわ…」
「…茜?もしかして茜さんのお姉さんですか…!?」
◆
汐留もとい雫さんは3年だということ、茜さんの姉だということを聞いてから、雑談しているうちに昼休み終了のチャイムが鳴った。
雫さんとは凄く話しやすく、初めて家族以外と会話らしい会話ができた気がした。
それ以上に…TSの原因を見つけられた事が1番の収穫だろう。つまり、『友達』を作ればいい…だけ…
難しいけど、!出来ないことでは無いはず!
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今回結構無理やり話を動かしたので、話のそこらに
ガバがあると思います。次話からそこら辺の穴埋めをしていくので、説明が甘い部分があってもしばらくお待ちください…
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