第13話
日記を書き続けられる人って、心強いと思う。
大抵の人は三日坊主になっちゃうから、って話ではなくて。
私、パンダ特派員もずっと日記書いてました。でも、読み返すとイヤなこと思い出しちゃって、取っておきたくなくなる。
今どうなのか調べてないけど、かつて学校に焼却炉ってあって、ある時そこに、自分の日記、こっそり全部入れて、この世から消しちゃった。昔っから過去を消したいって思う人間だったんだ。
グーグルフォトで、1年前の今日の思い出、みたいなの出してくれるけど、それもあんまり開きたくない。なんか見るとむしろ悲しくなっちゃって。
後に残せる日記が書けるって、人生しっかり生きてる人だと思う。
ある時思い立って、毎日1つ、今日あった楽しいこと書くことにしたんだけど、続かなかった…楽しいこと、なくて。ちょっとしたことにでも喜びを感じる力が、心弱ってると無くなっちゃう。
こういう人は日記書くより日誌書く方が向いてるんだと思う。感情を書き残しちゃうと、それ、読み返した時また辛くなっちゃうから。
『アンネの日記』だったり、『樋口一葉日記』だったり、歴史的価値のある日記を残せる人ってやっぱり凄い。
心、強い人だと思う。
でしょ。
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