消えゆくあの日

あの頃に戻れたら

もう終わるのか6年間

時はすぐに過ぎてゆく


なんどもこけた校庭と

何度も落ちた鉄棒よ


みんなと笑った教室と

一人で泣いた校舎裏


6年間も一緒だったのに

もう会えないかもしれないのに


早く家に帰った僕

家で一人で泣いていた


泣いた由も分からずに

気づけば大人になっていた


鏡を見た自分

決別した過去との自分


懐かしくてむずがゆい

また逢えるのなら何を話そう


くだらない話で笑えたら

あの頃に戻れたら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

消えゆくあの日 @takenaka_barou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ