第4話
「憧れの果実園リーベル! しかも並ばずに入れるなんて!!」
「渡瀬、前に果物食べたがってただろ、調べたら藤沢にあった」
「さーすが青田!」
「褒めてもいいけど惚れるなよ」
「それはどうでしょうね」
「パフェ……なかなか減らない……。あとあげる」
「俺は自分のクレープで腹いっぱい」
「これ、見た目以上にドカ盛りなんだよね。絶対アイスが器から垂れるし、メロン食べるとき手を使わなきゃだし、パフェって意外とデートに向かないのかも」
「渡瀬、前からそんなに果物好きだっけ?」
「んー、どちらかと言えばお酒のほうが好きだけど、お酒飲むのは運転してくれる青田に悪いからね」
「それはあんまり気にしなくていいけどな」
「あとはまあ、キャラ作りというか……」
「そういえば幼稚園のころ、お母さんが『いやいやえん』って本をよく読んでくれたんだけど、桃とかミカンとかいろんな果物が生ってる山に遠足に行く話があって」
「それ知ってる。食べすぎた子が怖い目に遭うやつな」
「思えばあの頃から果物大好きだったなあ」
「なんかわかるな」
「あと『いやいやえん』にはまさかの主人公強制女装回があって、思えばあの頃から……」
「それはわからん」
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