第2話 良い報告とすっごい悪い報告

-風呂-

「腹の調子さえ良ければなぁー」


ゴシゴシ

何してるかって?

今は服を洗ってるとこさ


ちなみに良い報告がある。

ペナルティが発生した後、キリが悪かったのでスクワットの残り2回を終わらせたんだ。


すると


-達成ボーナス-

報酬:3つの中から1つだけ選んでください

・ランダムスキル玉(低級)

・指定能力値+1

・異空間商店会員(ノーマル)


こんな画面が出てきた。

思い返してみればクエスト失敗とは言われなかった気がするな。


さて、3つの中から何を選ぶか…


「詳細とかみれないかな」


ピッ


「うわっ、出た」


ランダムスキル玉:

Anotherfrontier(異世界)の下級スキルを1つランダムで習得。


指定能力値+1:

力、丈夫さ、器用、賢さ、素早さ 中でステータス値を1つだけ強化する。


異空間商店会員(ノーマル):

会員制商店『異空間商店』で売買が出来るようになる証明書。取引金額の総量に応じてグレードが変化する。非売品


「この中から1つか」


ランダムスキル玉か、

こんなステータスボードっぽいのがあるくらいだし、やっぱりファンタジー感があるものに惹かれちまうな。魔法とか使えるようになんのかな!


能力値アップか、筋トレとかしてたら上がらないかな…でも筋トレとか続かないしなー

あれ?賢さに振り分けたら俺でも超天才になったりするかもしれん!


でも異空間商店会員カードも結構気になる。

何てったって非売品だしな!

もしかしたらスキル玉は異空間商店ってところに売ってる可能性もある…しらんけど


んー


スキル玉はランダムって書いてあるからしょうもないやつ引いたら嫌だし、能力値アップはなんか地味だしな。


よし決めた!

異空間商店会員(ノーマル)にしよう。非売品だしな!


ピッ


-達成報酬です-


タナカ・ケンジ(人族)

レベル1

力 1

丈夫さ 1

器用 2

賢さ  2

素早さ 2


スキル ステータス閲覧

称号 異空間商店会員(ノーマル)


おぉ!ステータスボードに称号欄が増えてる!これで俺も異空間商店を使えるのか。


「異空間商店!」


ビビッ!


-今日は定休日です-


え?定休日とかあんの?

まじかーしかたねぇか


「いつならこの商店で買い物できるの?」


ピッ


-毎月1日と15日に使用可能です-


うそだろ…月2回だけ?

もしかして報酬の選択ミスったかな?

いやまだわからん

人間は物事の本質をすぐには理解できない。

偉い人ががそんなこと言ってた気がするし、使ってから考えよう。


今日が10日だから次使えるのは5日後か。

なんか楽しみだ。

°v°


あー楽しみだなー

あれ?なんか忘れてる気がするな。何だろ。まぁ良いか!大事なことなら思い出すだろ。





同時刻 アメリカ、バージニア州レストンに位置するUSGS(アメリカ地質調査所)

アメリカ合衆国政府の科学的研究機関の1つで主に自然災害の調査を行っている。



研究員(クレア)「おはようアレックス。今日も張り切ってやるわよ」

研究員(アレックス)「おはようクレア。今日も綺麗だね」


クレア「バカなこと言ってないで調査進めるわよ」

アレックス「わかったよ。って言っても国を脅かすほどの自然災害なんて2、3世紀前の大地震くらいだから。今日もつまらない書類仕事を片付けるだけさ」

クレア「まぁそうね。私としては地質調査も出来るからこの仕事、好きだけどね」


びー!びー!びー!びー!

アレックス「?!」

クレア「嘘でしょ!」

これはアメリカ主要都市でマグニチュード7以上の地震が発生した時に流れる警告アラートのはず。


アレックス「大地震の予兆なんてそんなデータどこにもなかったぞ?!」

クレア「ホワイトハウスに連絡を取らなきゃ!今の地震の強さは?場所はどこ?!」

アレックス「…」

クレア「どうしたの?!場所と強さは?!」



アレックス「…マグニチュード8.2......場所は、世界中だ」



この日世界各国の主要都市で大きな地震が発生したがなぜか被害はなく、地震が発生した地域では巨大な穴が発見された。

後の調査で、穴の中には攻撃性を持った生物、未知のエネルギー、アノマリー物質と言われる未知の技術が使われたものが確認された。

その不思議な穴は誰かが決めたわけではなく、いつの間にか『ダンジョン』と呼ばれることになる。



日本

ケンジ(主人公)「お、ちょっと揺れたな。スマホ スマホー」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る