現代を生きる俺だけステータスが見れる話

モア以蔵

第1話 世界最悪の日

俺の名前は田中賢治20歳の大学生だ。

大学には実家から通っており、俺 父 母 妹の4人家族で暮らしている。

学年も2年生にもなり、基本的に家でゲームばかりやってた俺も大学生活にも慣れてきた頃のことだった。


-~-

朝起きたら目の前に半透明の板が浮いていた。

・.・

「なんだこれ」


タナカ・ケンジ(人族)

レベル1

力 1

丈夫さ 1

器用 2

賢さ  2

素早さ 2


スキル ステータス閲覧


「力、器用、ステータス閲覧?なんかゲームみたいだ」


ブーブーブー


「あっ!やべぇ今日1限からだっ!」


-大学の食堂-


あの後なんとか1限は遅れずに受講することはできた。


友達「飯行こや」

おれ「おう」

友達「最近隠れ家食堂みたいなとこ見つけてよ!外観は汚えけどそういうとこほど実は美味いみたいなのあるじゃん!そこ行こうぜ」

おれ「えぇ、まぁ試しに行ってみよか」


…そういえば、まだこの板見えてるな。


おれ「なぁ、これ見える?」

ステータスボードを指差す。


友達「おぉ、見えるぜ!何だよあの女の人!めちゃくちゃ美人じゃねぇか」


指の先に目をやると女の人がいた


おれ「お前に聞いた俺がバカだったよ」

友達「そうだよお前はバカだ」

おれ「なんだとこのやろう」


寝ぼけてただけかと思ってたけど、講義中もずっと視界に映ってるし他の奴らからは見えてないし。一体なんなんだこれは。


そんなこんなしているうちに食堂に到着していた。

おれ「俺海鮮丼で」

友達「じゃあおれもそれで」


5分後


おれ「…はや」

友達「なんかこの魚、土くせぇ。もしかして腐って…」

おれ「そうか?腹の中入ったら同じだろ」

友達「...食いやがった、お前アホだろ。」

おれ「うるせえ」


そうこうしてるうちに全ての講義が終わり、帰宅の時間になりました。


「ただいまー。んーなんか腹の調子が...」


ピコン

-クエスト発生-

30分以内に達成出来なければペナルティ

腕立て0/100回

腹筋0/100回

スクワット0/100回

残り30:00


-失敗ペナルティ-

地球上にダンジョンを一つ生成


「クエスト?」


ふむふむ腕立て腹筋スクワット

もやしボディの俺に30分でこれは無理だろ。

まぁペナルティもあるって書いてあるし、取り敢えずやってみるか


ふんぬ!ふんぬっ!


腕立て75/100回

腹筋0/100回

スクワット0/100回

残り21:05


も、もう腕が......いや、あとすこしだぁ!


腕立て100/100回 クリア

腹筋0/100回

スクワット0/100回

残り19:09


はぁ...はぁ...きっつ

日頃から運動しとけば良かった

1分で10回も出来てないじゃん


「つ、つぎは腹筋か」


ふんぬ!ふんぬ!ぬぅー!


腕立て100/100回 クリア

腹筋75/100回

スクワット0/100回

残り11:45


あと...ちょっと...だぁぁあ!


腕立て100/100回 クリア

腹筋100/100回  クリア

スクワット0/100回

残り09:10


ヒューヒューヒュー

ちょっと...きゅうけい...休憩させて

残り09:00

残り08:59


あぁ9分切った!

俺このタイマー嫌いだ!


仕方ない、スクワット...や、やるぞ


おりゃ!うりゃ!ふんぬ!


腕立て100/100回 クリア

腹筋100/100回  クリア

スクワット80/100回

残り01:15


もう、脚に力がはいらねぇ!

でも!あと20回!

これまで頑張ったんだ行ける!


ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!


ギュルルル


なに?お腹がいたいだと?

なんでこんな時に限って泣

あ、昼飯のさかなかぁ!!!

自業自得じゃねえか!


腕立て100/100回 クリア

腹筋100/100回  クリア

スクワット85/100回

残り00:25


まずい!

ふんぬ!ふんぬ!ギュルルル!ふんぬ!


残り00:10


うおぉぉぉおおおぉ!


俺は限界を超えた。

ブリッ



腕立て100/100回 クリア

腹筋100/100回  クリア

スクワット98/100回

残り00:00


【クエスト失敗ペナルティーが発生します】


妹「お兄ちゃんうるさい!勉強中なんだから静かにしてよ!って...え?」


おれ「い、妹よこれにはふか〜いわけがあるんだ」


妹「ヒッ!」


おれ「ま、まって!せめて替えのパンツを!持ってきてくれぇ!」


これが俺の人生史上最悪の1日...


残り2回...やっとくか。



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