……

だって、武人が選んだのは俺じゃないから………。


ねぇ、武人、俺はどこにいけばいいのだろう……。


親友なんて言葉は恋人を超えられない。


それなら、俺は……


武人のそばにいられないのなら、俺はもう生きていても仕方がない……。


武人、バイバイ。


武人、ありがとう――――ーーー。


武人、大好きだったよ…………・・・・・・・・・。


谷口雅也たにぐちまさや(35歳)は自宅マンションの7階から

                 身を投げた―――――---ーー。


シンプルな部屋のダイニングリビングのテーブルには半分くらい入った

ウイスキーボトルと飲みかけのグラス、結婚式の招待状が残されていた。



ねぇ、武人、もしも今度生まれ変わったら、必ず女に生まれ変わりたい――――。


そして、武人好みの女に生まれ変わるんだ――――ーーー。


だから、武人のお嫁さんにしてください――――ーーー。


必ず、俺が武人を幸せにするからねーーーーー。




その静寂な夜は次第に暁に明けていった―――――――ーーー。

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