第14話 遠征③

やな気配がする…


もぞっ


起き上がって気配探知にを広げてみる。

何かいる…

これは…鳥か?

しかしとてもサイズがでかい

見張り組は気づいていなさそうだな…

いくか

リルを起こすのはしのびないな…

俺一人でやるか


《空間転移》


よし、こっちの方向だな。


いた。

鑑定結果は…


《ナイトアウル》


よくみるととても大きいフクロウだ。


「先手必勝」


夜だしあまり目立つ魔法は使いたくないな…


《パラライズ》


「グエッ!」

「からの!」


《アイスランス》


ふむ。全然強くなかったな。

これが奥のモンスターの平均ぐらいだとそんなに怖がらなくてもいいかもな。


「なに?!」


なんだこの数のナイトアウルは!


「チッ流石にこの数は一人じゃきびしいか?」


いやちょうどいいのがあるじゃないか。


「上位魔法だがしょうがないか」


蛇行だこうする雷龍らいりゅう


俺の手から出た眩く光る雷の龍は近くにいるナイトアウルに向かって突っ込んだと思えばそのまま連なってやがて全てのナイトアウルを地面に叩き落とした。


「流石上位魔法だな」


どのナイトアウルも丸焦げになっている


「何があったんだ!」


カイルさん達だ。


「ナイトアウルの群れがいたんで魔法を行使して倒したところです」

「ナイトアウルの群れ?ほんとに群れだったのか?」

「ええ、少なくとも20匹以上はいました」

「…ナイトアウルは基本的に群れないモンスターだ

そのナイトアウルが群れたということは…」

「この森で何が起きている、というところでしょうか」

「ああ、そのナイトアウルも集団で何者からか逃げていた、という可能性もある」

「とにかく明日の探索は警戒して進める必要がありそうですね。いえもう今日かもしれませんが」


少し明るくなってきた空を見ながら俺は苦笑いした。


そのあと寝ていた人に事情を説明し今日どのコースで探索するのか話しあった。


「今日はこのまま川をつたって南下し頃合いをみてきた道をたどってここに戻って来ることにする。

そして昨日の夜のナイトアウルの件もあるみな十分に警戒して挑むように」


こうして俺達の奥の森の探索が始まった。


「ねぇレオン。昨日のナイトアウル達に何かおかしなところはなかった?」

「う〜ん…群れていた以外におかしなところはなかったと思う…」

「そのナイトアウル達は何かから逃げていたってのほない?」

「それは俺達も考えたが生憎俺の気配探知には何も引っかかっていないんだよな〜」

「それでも何がおかしいのは確かなんだよね」

「ああ、さっきも言った通り気配探知に何も引っかからない。モンスターがたくさんいると言われている森に気配一つしない。」

「っ!確かに異常ね」

「それにモンスターだけじゃない動物の気配、鳥の鳴き声さえ聞こえない。

こんなに静かな森は初めてだ。」



「な、なんだよこれは!」


しばらく歩いていると前にいるカイルが悲鳴を上げた


「どうしたんですか!」

「ま、前を見てみろ」


カイルが震える指で指した場所をみると…


「ッ!」


全員が息を呑んだのがわかった。

そこにはそこだけ巨大な何が暴れたように木々がなぎ倒されたり、地面がえぐれたりしている。

しかも極めつけは多量のモンスターの死骸だ。

昨夜のナイトアウルから狼形のモンスター、巨人みたいなトロール、そして見たことのないヘビ形のモンスターから様々だ。


「かなりえげつない光景ですね…」


そして気付いた。


「モンスターの血が…」


乾いていない…つまりこんなことをしたやつがまだ近くにいるということだ!


「大変です!今調べましたがモンスターの血が乾いていません。つまりこのようなことをしたモンスターがまだ近くにいるということです!今すぐ逃げましょう!」


放心状態になっていたみんなが動き出す。


「レオンの言う通りだ。ここは危険だ一旦野営地まで戻ろう!」


その後俺達は無事野営地についた


「このままこの森にいるのは危険だ。今から森を出るが行きと同じ道を通るので今日の夜ぐらいにはつくだろう。」

「では僕とリルがしんがりをします」

「大丈b…いやレオンのことだ大丈夫だな。

まかせたぞ!」

「わかりました。基本的に戦闘は引き受けますので皆さんは無理なさらずに。」

「了解した」


焦っても後に響くだけだとみなわかっているがどうしても焦ってしまう。

日もだいぶ沈んできた。

あと1〜2時間したら完全に真っ暗になるだろう。

ちなみに道中猿形のモンスター《シルバーコング》を3体ヘビ形のモンスター《フィニッシュスネイク》を2体狼形のモンスター《シャドーウルフ》を5体倒した


そして嬉しいことにレベルが上がった。



ステータス

名前  レオン

レベル Lv8

ジョブ 魔術師 魔侍

体力  273

腕力  223

脚力  185

魔力  453

器用  142

防御力 184

魔法  5属性魔法  聖魔法 合成魔法

スキル 《遊戯司神ヘルメス》 《万能魔法パナケア》 《覇権刀武神アスカロン


名前  リテール

レベル Lv8

ジョブ 大剣使い 魔法使い

体力  386

腕力  365

脚力  195

魔力  264

器用  83

防御力 314

魔法  風魔法 雷魔法

スキル なし


もしかしたらあのヤバいモンスターと戦うことになるかもしれないからレベルが上がるに越したことはない


ドドドド


なんだこの音は?

すごい地響きがきこえる

これが足音だとすると相当な数のモンスターだぞ!

まさか…あいつらも逃げているのか?

ならばこのようにまとまって動いているのにも納得がいく。


「逃げろ!レオン!スタンピードだ!」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

一等賞で異世界転生 自由気ままに異世界enjoy! シエスタ @uchoibucho

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ