第3話 虚像とは過去

ボクは何者なのだろうか。

誰かを救いたい、できるだけみんなに幸せに生きてほしいと願いつつ、どいつもこいつも、、、クソみたいな世の中に、クソみたいなニンゲンに憎しみを覚えてしまう。

ニンゲンは自分勝手だ。汚いから嫌いだ。間違ってるから嫌いだ。完璧じゃないから嫌いだ。では、自分は違うのだろうか。間違ってばかりで不完全で汚いのは、醜悪の権化は自分自身ではないだろうか。なら、これは同族嫌悪だろうか、、、それなら嫌いなのはただ、自分だけなのだろう。

ボクは神になりたいと思っていた。神は間違えない、神がすることは正しいからだ。神なら、存在するだけで人を救えるのだ。ただひたすらに感じてしまう、神様はすごいな、と。

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